未治療濾胞性リンパ腫にobinutuzumabGA101)とCHOP(シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾン)療法、あるいはベンダムスチンを投与することが有用である可能性が明らかとなった。フェーズ1b試験GAUDI(BO21000)での安全性と有効性についての結果。12月8日から12日にアトランタで開催されている米国血液学会(ASH2012)で、英University of LeicesterのMJS Dyer氏によって発表された。

 GAUDI試験は、オープンラベル多施設で行われたフェーズ1b試験。未治療のCTスキャンで1.5cmを超える1つ以上の測定可能病変を持つグレード1から3bのCD20陽性濾胞性リンパ腫患者を対象に行われた。患者は、GA101とCHOPを併用する群(CHOP群、41人)とGA101とベンダムスチンを併用する群(ベンダムスチン群、40人)に割り付けられた。主要評価項目は安全性。副次評価項目は奏効率、完全奏効(CR)率など。効果は導入療法の終了時点で、International Working Group response criteriaに従って判定した。未確認CRは部分奏効(PR)として扱った。

 CHOP群は導入療法として21日を1サイクルとしてGA101の1000mg投与(1サイクル目だけ1日目と8日目の2回投与)+CHOP療法を6から8サイクル行い、CR、PRが得られた場合メインテナンス療法として3カ月おきに2年間または増悪するまでGA101 1000mgを投与した。

 ベンダムスチン群は、導入療法として28日を1サイクルとしてGA101 1000mg投与(1サイクル目だけ1日目と8日目の2回投与)とベンダムスチン90mg/m2投与を行い、CR、PRが得られた場合メインテナンス療法として3カ月おきに2年間または増悪するまでGA101 1000mgを投与した。

 両群の患者背景に大きな差はなかった。計画された導入療法を完了したのは、CHOP群が38人(95%)、ベンダムスチン群が37人(90%)。副作用で完遂できなかったのはCHOP群の1人(注射関連反応)だけだった。CHOP群の完遂できなかったもう1人は不適格によるものだった。ベンダムスチン群で中止したのは2人が同意の撤回、1人が病状の進行、1人が医師の判断(3サイクル後に病勢安定となったため)だった。ベンダムスチン群の1人が病状が進行して死亡した。

 治療関連副作用(全グレード)はCHOP群の100%、ベンダムスチン群の90%に認められた。グレード3/4の副作用(CHOP群78%、ベンダムスチン群51%)、重篤な副作用(CHOP群48%、ベンダムスチン群24%)ともにCHOP群の方が多かった。

 導入療法期間中最も多かった副作用は注射関連反応(全グレード:CHOP群58%、ベンダムスチン群59%、グレード3/4:CHOP群5%、ベンダムスチン群10%)だったが、3サイクル後には出現しなかった。

 導入療法中にグレード3/4の好中球減少症がCHOP群の43%、ベンダムスチン群の29%に認められた。グレード3/4の感染症がCHOP群の23%、ベンダムスチン群の10%に認められた。

 導入療法時点の奏効率は、CHOP群が95.0%(CRが35.0%、PRが60.0%)、ベンダムスチン群が92.7%(CRが39.0%、PRが53.7%)だった。

 今回の結果を受けて、GA101を低悪性度リンパ腫のファーストラインに用いるフェーズ3試験が進行している。