レナリドミドとボルテゾミブに再発・難治性となった多発性骨髄腫患者において、Pomalidomideとデキサメタゾンの併用は安全で有効と考えられることが、フェーズ2のIFM2009-02試験から明らかになった。28日を1サイクルとした場合、Pomalidomide 4mgは、28日間の投与よりも21日間の投与で寛解期間などが良好な傾向がみられた。12月10日から13日まで米国サンディエゴで開催された第53回米国血液学会(ASH2011)で、フランスHopital Claude HuriezのXavier Leleu氏が発表した。

 再発・難治性の多発性骨髄腫患者の全生存期間(OS)は約9カ月と報告されている。

 IFM2009-02試験の目的は、レナリドミドとボルテゾミブによる治療歴がある進行性の多発性骨髄腫患者に対し、Pomalidomide 4mg/日とデキサメタゾン40mgの週1回の投与を併用し、効果を検証することである。中間解析の結果は昨年のASHで報告され、今回は最終結果が報告された。
 
 同試験では28日を1サイクルとして、Pomalidomide 4mg/日を1〜21日まで毎日、デキサメタゾン40mgを週1回(1、8、15、22日目)、それぞれ経口投与する群(21/28群)と、Pomalidomide 4mg/日を1〜28日まで毎日、デキサメタゾンを同様に投与する群(28/28群)を比較した。投与は再発や難治性となるまで継続した。
 
 主要目的は部分寛解(PR)以上の寛解率だった。

 21/28群に43人、28/28群に41人が割り付けられ、年齢中央値はともに60歳だった。65歳以上の患者の割合はそれぞれ26%と37%だった。過去に受けた治療のライン数(中央値)は両群とも5で、レナリドミドとボルテゾミブの両方に抵抗性となったのは、21/28群74%、28/28群78%だった。

 Pomalidomideによる治療のサイクル数(中央値)は21/28群が8、28/28群が6で、治療継続期間の中央値はそれぞれ7.2カ月、5.2カ月となった。

 寛解率は、21/28群35%、28/28群34%となった。21/28群の内訳は完全寛解(CR)1人、very good PR(VGPR)1人、PR13人で、28/28群の内訳はそれぞれ2人、1人、11人だった。安定状態は44%と51%だった。寛解期間の中央値は21/28群10.5カ月、28/28群7.2カ月で、1年以上寛解が継続した患者の割合は47.5%と36%だった。

 前治療でレナリドミドとボルテゾミブの両方に抵抗性となった患者の寛解率は、21/28群34%、28/28群28%だった。また、del17p、t(4;14)、またはその両方を有する患者の寛解率は、21/28群25%、28/28群31%となった。

 試験全体の無増悪期間(TTP)中央値は9.1カ月、OSは13.4カ月、無増悪生存期間(PFS)は5.7カ月だった。前治療でレナリドミドとボルテゾミブの両方に抵抗性となった患者のPFSは3.8カ月、レナリドミドのみに抵抗性となった患者のPFSは5.7カ月だった。

 グレード3以上の有害事象の発現率は、28/28群(83%)と比べて21/28群(91%)でやや高く、多くみられた血液・リンパ系の事象は、21/28群では72%、28/28群では71%だった。