carfilzomibレナリドミド、低量デキサメタゾンの併用(CRd)は、新規多発性骨髄腫のファーストライン選択薬となる可能性が明らかとなった。3剤を併用したフェーズ1/2試験の結果、高い効果と認容性が確認されたもの。成果は12月10日から13日にサンディエゴで開催された米国血液学会で、米University of MichiganのAndrzej J Jakubowiak氏によって発表された。

 患者は28日を1サイクルとしてCRdの投与を受けた。自家幹細胞移植(ASCT)の候補となる患者では、初期治療としてCRdを4サイクル行い、部分寛解(PR)以上が得られれば幹細胞を収集し、移植を実施、その後4サイクルCRdを行った。移植非適応患者では8サイクルのCRdを初期治療として行った。両者にメインテナンス療法として、病状が進行するか、副作用で投与できなくなるまでCRdを9サイクル以上行った。

 CRdは1から4サイクルまでは、carfilzomibを1日目、2日目、8日目、9日目、15日目、16日目に20mg/m2か27mg/m2(フェーズ1)、36mg/m2(フェーズ1とフェーズ2)を経口投与された。レナリドミドは25mgを1日目から21日目まで毎日投与された。デキサメタゾンは毎週1回40mg投与された。

 5から8サイクルまでは、デキサメタゾンは毎週1回20mgを投与された。メインテナンスでは、carfilzomibの8日目と9日目の投与をなくした。

 試験には53人が登録された。4人がcarfilzomib20mg/m2群、13人が27mg/m2群、36人が36mg/m2(フェーズ1に18人とフェーズ2に18人)。年齢中央値は59歳(35-81)、65歳以上が23人だった。60%がISSステージII/IIIで、解析できた49人のうち33%が予後不良の染色体型だった。

 最良効果はPR以上が46人(94%)、VGPR以上が32人(65%)、sCR/CR/nCRが26人(53%)だった。ISSステージ、細胞遺伝学的背景による差はなかった。

 carfilzomibの用量別の最良効果は、20mg/m2群(サイクル数中央値16)はPR以上が4人(100%)、VGPR以上が4人(100%)、sCR/CR/nCRが3人(75%)だった。27mg/m2群(サイクル数中央値16)はPR以上が13人(100%)、VGPR以上が13人(100%)、sCR/CR/nCRが11人(85%)だった。36mg/m2群(サイクル数中央値5)はPR以上が28人(88%)、VGPR以上が15人(47%)、sCR/CR/nCRが12人(38%)だった。

 治療期間別に効果をみると、4サイクル以上(35人)はPR以上が100%、VGPR以上が89%、sCR/CR/nCRが71%だった。8サイクル以上(28人)はPR以上が100%、VGPR以上が89%、sCR/CR/nCRが75%だった。12サイクル以上(19人)はPR以上が100%、VGPR以上が100%、sCR/CR/nCRが79%だった。

 幹細胞収集は24人全員で可能だった。1人を除き23人が成長因子のみで回収できた。

 副作用は血小板減少症、貧血、高血糖、浮腫などが多かった。好中球減少症の発現頻度は20%以下で、グレード3以上の末梢神経障害はなかった。