再発・難治性低悪性度(indolent)非ホジキンリンパ腫(NHL)に、完全ヒト化抗CD20モノクローナル抗体製剤ObinutuzumabGA101)単剤は高い効果があることがフェーズ1/2試験(GAUGUIN、BO20999)で明らかになった。フランスUniversite de LyonのGilles Andre Salles氏らが、12月10日から13日に米国サンディエゴで開催された米国血液学会(ASH2011)で発表した。

 フェーズ1試験では用量増量試験として、安全性、忍容性、薬物動態、臨床効果が検討された。GA101の用量によって7コホートに分け、GA101は50-2000mgを、3週おきに1サイクル目は第1日と第8日に、2-8サイクル目は第1日に投与した。

 低悪性度NHL患者16人が登録した。観察期間中央値は32カ月。最良効果における奏効率は56%(9人)、CRは31%、PRは25%だった。また治療終了時の奏効率は44%、CRは25%、PRは19%だった。すべての用量レベルで効果が見られ、用量と効果との関連性は示されなかった。奏効期間の中央値は32カ月(3-35カ月)だった。

 フェーズ2試験では、再発・難治性低悪性度NHL患者40人を対象に、用量の違う2群(400/400mg群、1600/800mg群)に無作為に分けた。400/400mg群(18人)では、3週おきに1サイクル目にGA101は400mgを第1日と第8日に、2-8サイクル目も400mgを第1日に投与した。1600/800mg群(22人)では1サイクル目にGA101は1600mgを第1日と第8日に、2-8サイクル目は800mgを第1日に投与した。

 フェーズ2試験の主要評価項目は、最終投与後4週時点の奏効性、副次評価項目は安全性、薬物動態、最良効果、無増悪生存(PFS)と設定した。

 2群間で患者背景に大きな違いはなく、どちらの群も濾胞性リンパ腫が大半を占めた(400/400mg群は14人、1600/800mg群は20人)。

 全患者において、治療終了時の奏効率は400/400mg群では17%で、CR/uCRは0%、PRが17%であった。1600/800mg群の奏効率は55%で、CR/uCRが9%、PRが45%だった。リツキシマブ無効例(22人)での奏効率は、400/400mg群で8%だが、1600/800mg群では50%だった。奏効期間の中央値は17カ月(1-20カ月)だった。

 濾胞性リンパ腫患者においては、奏効率は400/400mg群では36%で、CR/uCR は7%、PRが29%。1600/800mg群での奏効率は60%で、CR/uCRが20%、PRが40%だった。観察期間中央値23.1カ月において、濾胞性リンパ腫患者のPFS中央値は1600/800mg群では11.8カ月(1.8-22.8カ月)、一方、400/400mg 群では6.0カ月(1.0-23.0カ月)(ハザード比0.77、95%信頼区間:0.34-1.77)であり、400/400mgよりも1600/800mgの方が、より高い効果を示した。

 GA101は両群で忍容性が見られた。主なグレード3/4の有害事象は、好中球減少が1600/800mg群で14%、リンパ球減少が1600/800mg群で9%、400/400mg群で6%、発熱性好中球減少、血小板減少、感染症が1600/800mg群で各5%であった。グレード3/4の注射関連反応は1600/800mg群では9%だったが、400/400mg群ではなかった。

 また、GA101治療でPR以上の効果が見られ、その後再発した患者に対し、GA101の再投与が行われた。現在までに、フェーズ1試験では2人、フェーズ2試験では3人にGA101を再投与し、5人のうち3人では、GA101への効果が示されている。

 以上のことから、「GA101単剤は、治療歴の多い再発・難治性の低悪性度NHL患者において効果が期待できる」とした。進行低悪性度NHL患者の一次治療として、GA101と化学療法を併用したフェーズ3試験が進行している。