再発・難治性濾胞性リンパ腫に対し、完全ヒト化抗CD20モノクローナル抗体製剤ObinutuzumabGA101)はFC療法(フルダラビン、シクロホスファミド)やCHOP療法(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)との併用で安全に投与でき、奏効率も高いことが、フェーズ1b試験(GAUDI、BO21000)の最終結果で明らかになった。英国The University of ManchesterのJohn Radford氏らが、12月10日から13日に米国サンディエゴで開催された米国血液学会(ASH2011)で発表した。

 濾胞性リンパ腫の治療には、リツキシマブ単剤、あるいはリツキシマブとCHOP療法の併用、リツキシマブとFC療法の併用などが使われる。GA101の単剤は非ホジキンリンパ腫(NHL)や慢性リンパ性白血病(CLL)を対象としたフェーズ1/2試験で効果が報告されている。

 このフェーズ1試験では、再発・難治性濾胞性リンパ腫患者56人を対象に、CHOP療法との併用(G-CHOP群)もしくはFC療法との併用(G-FC群)とし、かつGA101は2種類の用量で投与され、計4群で比較された。

 GA101は、1サイクル目は1600 mgを第1日と第8日に、その後は800 mgを投与(1600/800 mg群)、もしくは1サイクル目もその後も400 mgを投与した(400/400 mg群)。CRもしくはPRの効果が見られた患者は、メンテナンス療法として、3カ月おきにGA101を400mgもしくは800mgで、2年間もしくは病勢進行まで投与した。

 主要評価項目は安全性、副次評価項目は導入療法終了時の奏効率とした。効果判定にはInternational Working Group response criteria(Cheson, et al. J Clin Oncol 1999)を用いたが、今回の解析では未確定CRをPRとして分類した。

 患者背景は、GA101とCHOP療法を併用するG-CHOP群、GA101とFC療法を併用するG-FC群で類似していた。

 血液毒性は、グレード3 /4の好中球減少がG-CHOP群全体で39%、このうち1600/800 mg群では50%、400/400 mg群では29%だった。G-FC群全体で50%、1600/800 mg群では36%、400/400 mg群は64%だった。またG-FC群ではグレード3/4の血小板減少が25%に見られた。非血液毒性では、グレード3/4の感染症がG-CHOP群で21%、G-FC群は18%、注射関連反応がG-CHOP群、G-FC群ともに7%に見られた。

 有害事象による治療中止がG-FC群では5人(18%)、病勢進行による中止がG-FC群で1人(4%)だった。

 G-CHOP群では計190サイクルが投与され、このうち11サイクル(6%)、8人の患者で、好中球減少や感染症により投与が遅延した。 また神経障害や好中球減少などによる減量が8人(29%)だった。G-FC群では、計135サイクルが投与され、 14サイクル(10%)、10人で血液毒性や感染症のため投与が遅延した。減量したのは10人(36%)だった。

 導入療法終了時の奏効率(ORR)は、G-CHOP群で96.4%(CRが39.3%)、G-FC群が92.9%(同50.0%)だった。この結果は、同様の患者を対象としたM39022 試験(EORTC 20981)におけるR-CHOP療法の奏効率よりも優れていた。

 現在、GAUDI試験では、G-CHOP、G-FCに加え、GA101とベンダムスチンの併用も検討している。またGAUDI試験などの結果を基に、標準治療であるR-CHOP療法を対照群として、低悪性度非ホジキンリンパ腫を対象に、CHOP療法やCVP療法、ベンダムスチンと併用する無作為化フェーズ3試験(GALLIUM)、びまん性大細胞リンパ腫を対象にCHOP療法と併用するフェーズ3試験(GOYA)が開始されている。