びまん性大細胞リンパ腫(DLBCL)の治療では、CHOP療法(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)とリツキシマブによるR-CHOP療法が標準的に使われているが、心毒性が危惧されるなどアントラサイクリン系抗癌剤が使用できない患者もいる。DLBCL患者の一次治療として、ドキソルビシンをゲムシタビンに換え、リツキシマブ、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロンと併用するR-GCVP療法が有効であることが、フェーズ2試験で明らかになった。英国Guys and St Thomas HospitalのPaul Fields氏らが、12月10日から13日に米国サンディエゴで開催されている米国血液学会(ASH2011)で発表した。

 対象は、アントラサイクリン系抗癌剤を含む免疫化学療法が使用できない、CD20陽性DLBCL患者。主要評価項目はCTにより評価した奏効率。副次評価項目は毒性、無増悪生存(PFS)、全生存(OS)とした。

 治療は、R-GCVP療法を21日おきに6サイクル行った。リツキシマブは375mg/m 2を第1日に投与し、シクロホスファミドは750mg/m 2を第1日、ビンクリスチンは1.4mg/m 2を第1日、プレドニゾロンは100mgを第1日から第5日に、ゲムシタビンは第1日と第8日に投与した。ゲムシタビンの用量は、忍容性があれば増量し、1サイクル目は750mg/m 2を、2サイクル目には875mg/m 2、3サイクル目は1000mg/m 2、4-6サイクル目には1000mg/m 2を投与した。またG-CSF製剤ペグフィルグラスチム6mgを第9日に投与した。

 英国32の医療機関からDLBCL患者62人が登録した。男性は66%、年齢中央値は76歳、70歳を超える患者が77%を占めた。ステージ3-4の患者が69%。左室駆出率(LVEF)が50%以下の患者は44%(27人)、LVEFが50%超の患者が56%(35人)だった。

 投与状況は、3サイクル以上の治療を受けた患者が70%(44人)、6サイクルを完遂した患者は47%だった。3サイクル以上投与できた患者で、ゲムシタビン用量が1000mg/m2まで投与できた患者は67%だった。第8日のゲムシタビンは86%の患者に投与された。

 この結果、治療終了時における奏効(CR、CRu、PR)率は60%だった。3サイクル以上投与できた患者44人での奏効率は79.5%であった。LVEFが50%以下の患者の奏効率は71%、LVEF 50%超の患者では53%だったが、奏効率に有意な違いはなかった。