再発、難治性の濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫や他の低悪性度リンパ腫ベンダムスチンリツキシマブを併用することは、フルダラビンとリツキシマブを併用するよりも無増悪生存期間(PFS)を延長できることが明らかとなった。両療法を比較した無作為化フェーズ3試験NHL 2-2003の結果示されたもの。成果は12月4日から7日にオーランドで開催された米国血液学会で、ドイツJutus-Liebig Universitat GiessenのMathias J Rummel氏によって発表された。

 NHL 2-2003試験は濾胞性、マントル細胞、その他の低悪性度リンパ腫(ワルデンシュトレーム・マクログロブリネミア、辺縁リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫など)の患者を対象に、28日を1サイクルとして1日目にリツキシマブ375mg/m2、1日目と2日目にベンダムスチン90mg/m2を最大6サイクルまで投与する群(B-R群)と、1日目にリツキシマブ375mg/m2、1日目から3日目までフルダラビン90mg/m2を最大6サイクルまで投与する群(F-R群)に分けられた。2006年7月にプロトコール変更が行われ、両群とも3カ月ごとにリツキシマブ375mg/m2を2年間投与する維持療法が行われることになった。

 投与基準に適していた208人の患者が試験に参加した(B-R群109人、F-R群99人)。濾胞性リンパ腫が47%、マントル細胞リンパ腫が21%を占めていた。4期の患者がB-R群で72%、F-R群で61%など、両群で患者背景に差はなかった。既に受けた治療の回数は1回がB-R群で68%、F-R群で59%と最も多く、中央値は1だった。

 主要評価項目であるPFSはB-R群30.4カ月、F-R群11.2カ月で、ハザード比0.50(95%信頼区間:0.34-0.68)、p<0.0001で有意にB-R群が優れていた。ただし全生存期間はB-R群が63.6カ月、F-R群が49.2カ月で、ハザード比0.76(95%信頼区間:0.50-1.15)、p=0.1932と有意な差にはならなかった。

 抗腫瘍効果は、B-R群が完全寛解(CR)39%、部分寛解(PR)43%で奏効率は82%、F-R群が完全寛解(CR)16%、部分寛解(PR)33%で奏効率は49%と、有意にB-R群が優れていた。

 維持療法を行った患者(40人)と行わなかった患者(119人)でPFS中央値を調べたところ、維持療法を行った群が56カ月、行わなかった群で24.7カ月と有意に維持療法を行った群の方が長かった。維持療法を行った群、行わなかった群の両方でB-R群はF-R群よりも優れていたが、サンプル数が少ないことから維持療法の有用性は確定していないとされた。

 グレード3/4の血液学的な副作用で多かったのは、両群とも白血球減少症(B-R群13.6%、F-R群14.2%)、好中球減少症(B-R群14.0%、F-R群14.5%)で、両群に差はなかった。非血液学的な副作用も両群で差はなかった。