カリケアミシンを抗CD22抗体に結合させた製剤であるCMC-544Inotuzumab Ozogamicin)とリツキシマブの併用は、日本人の再発/難治性のB細胞性非ホジキンリンパ腫に安全で有効である可能性が明らかとなった。国内で実施されたフェーズ1試験で示されたもの。CD22抗原とCD20抗原は多くの場合、同時に発現している。成果は12月4日から7日にオーランドで開催されている米国血液学会(ASH)で、癌研有明病院の畠清彦氏によって発表された。

 CMC-544単剤の日本人における最大耐量は28日おきに1.8mg/m2であることが既に明らかとなっている。発表されたフェーズ1試験は1から2レジメンの治療で奏効しなかった、または進行したCD20とCD22陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫患者を対象に行われた。全員リツキシマブを投与された経験のある患者だ。28日を1サイクルとして1日目にリツキシマブ375mg/m2、2日目にCMC-544を1.8mg/m2投与した。投与は最長で8サイクルまで行うとされた。

 フェーズ1試験には10人の患者が登録された。年齢中央値が60.5歳(46-74)、男性が50%、既に受けた化学療法が1レジメンの患者が50%、2レジメンの患者が50%だった。6人が濾胞性リンパ腫、2人がマントル細胞リンパ腫、1人がびまん性大細胞型 リンパ腫、1人がMALTリンパ腫だった。

 20%超の頻度で発現した薬剤によるグレード3/4の副作用は、血小板減少症(70%)、好中球減少症(50%)、白血球減少症(30%)、リンパ球減少症(30%)で一過性のものだった。重篤な副作用は見られなかった。

 寛解率は80%(95%信頼区間:44-98%)だった。濾胞性リンパ腫の6人中5人、MALTリンパ腫の1人が完全寛解(CR)となり、マントル細胞リンパ腫の2人のうち1人が未確認CR、濾胞性リンパ腫の1人が部分寛解(PR)だった。52週時点での無増悪生存率は89%(95%信頼区間:43-98)となった。