転移性腎細胞癌(mRCC)患者において、スニチニブの4週投与2週休薬の投与スケジュールから2週投与1週休薬に変更することで、毒性が軽減し、治療期間も顕著に延長することが、レトロスペクティブな解析で明らかになった。2月14日から16日まで米国オーランドで開催された2013 Genitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)で、米Cleveland Clinic Taussig Cancer InstituteのYana G. Najjar氏らが発表した。

 スニチニブの標準的な投与スケジュールは4週投与2週休薬だが、Cleveland Clinicでは4週投与2週休薬で毒性が強い場合には、治療を継続するために、2週投与1週休薬のスケジュールに変更していた。そこで、4週投与2週休薬から2週投与1週休薬に変更した患者を対象に、各投与スケジュールでの毒性の発現をレトロスペクティブに解析した。

 解析対象はmRCC患者21人。うち男性が15人(71%)、淡明細胞癌が13人、チロシンキナーゼ阻害剤やベバシズマブによる治療歴のある患者が6人で、21人中20人は腎摘除術を受けていた。4週投与2週休薬の治療を受けていた患者の95%はグレード3/4の毒性が認められ、2週投与1週休薬に変更していた。

 2週投与1週休薬では、グレード4の毒性はなく、グレード3の毒性は33%であった。主な毒性は倦怠感と手足症候群で、4週投与2週休薬では、倦怠感は全グレードで52%、グレード3/4が33%に見られたが、2週投与1週休薬では全グレードが33%、グレード3/4が14%と少なかった(p=0.04)。また手足症候群も、4週投与2週休薬では、全グレードで33%、グレード3/4が29%、2週投与1週休薬では全グレードが14%、グレード3/4が0%だった(p=0.04)。

 治療期間中央値は、4週投与2週休薬では13.5カ月(1.1-60.6カ月)だが、2週投与1週休薬では24.4カ月(1.3-67.6カ月以上)と長かった。2週投与1週休薬による抗腫瘍効果は完全奏効が14%、安定が48%、進行が38%だった。また2週投与1週休薬の開始からの無増悪生存期間の中央値は24.4カ月だった。

 以上のことから、4週投与2週休薬でグレード3以上の毒性が認められた患者において、2週投与1週休薬のスケジュール変更による治療は、毒性を有意に減少させ、治療期間を延長することができるとまとめた。