進行腎細胞癌にベバシズマブソラフェニブテムシロリムスのうち2剤を選択して併用投与しても、ベバシズマブ単剤投与に対して無増悪生存期間(PFS)を延長できない可能性が明らかとなった。無作為化フェーズ2試験BEST(E2804)の結果示されたもの。2月14日から16日に米国オーランドで開催された2013 Genitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)で、米Beth Israel Deaconess Medical CenterのDavid F. McDermott氏によって発表された。

 BEST試験は361人の未治療腎細胞癌患者を、ベバシズマブ単剤投与群(2週おきに10mg/kg投与)、テムシロリムス/ベバシズマブ併用群(1週おきにテムシロリムス25mg、2週おきにベバシズマブ10mg/kg投与)、ベバシズマブ/ソラフェニブ群(2週おきにベバシズマブ5mg/kg、5日投与2日休薬のスケジュールでソラフェニブを1日あたり200mg投与)、ソラフェニブ/テムシロリムス群(毎日ソラフェニブを200mg、1週おきにテムシロリムス25mgを投与)に無作為に割り付けて行われた。投薬は病状が進行するか、忍容不能な副作用が発現するまで行われた。

 試験の結果、 ベバシズマブ単剤投与群(評価可能86人)のPFS中央値が8.7カ月に対して、テムシロリムス/ベバシズマブ併用群(81人)は7.3カ月で、単剤群に対するハザード比0.91(95%信頼区間:0.68-1.23)、p=0.62だった。ベバシズマブ/ソラフェニブ群(87人)は11.3カ月で、ハザード比0.84(95%信頼区間:0.62-1.13)、p=0.32、ソラフェニブ/テムシロリムス群(86人)は7.7カ月で、ハザード比1.11(95%信頼区間:0.83-1.49)、p=0.55で、いずれの併用もベバシズマブ単剤投与群に対して、有意にPFSを延長することはできなかった。

 奏効率は、ベバシズマブ単剤投与群が12%、テムシロリムス/ベバシズマブ併用群が28%、ベバシズマブ/ソラフェニブ群が30%、ソラフェニブ/テムシロリムス群が27%と、併用群が倍以上高かった。OSについては差がなかった。

 多く見られた副作用は高血圧、倦怠感、手足症候群、下痢だった。グレード3/4の副作用、減量は併用群でより多く認められた。