転移を有する去勢療法抵抗性前立腺癌(CRPC)患者に、ドセタキセルプレドニゾンベバシズマブレナリドミドを加えて投与すると、高いPSA低下効果、抗腫瘍効果が得られる可能性が明らかとなった。フェーズ2試験の結果示されたもの。成果は2月2日から4日にサンフランシスコで開催された2012 Genitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)で米国立癌研究所(NCI)のB.A.Adensuloye氏によって発表された。

 フェーズ2試験は化学療法未治療で転移を有するCRPC患者を対象に行われた。最初の52人のうち、21日を1サイクルとして、3人が14日間毎日レナリドミド15mg、3人が14日間毎日レナリドミド20mg、残りが14日間毎日レナリドミド25mgの投与を受けた。その後プロトコール変更が行われ、14日間毎日レナリドミド15mg投与する群に11人が登録されることになり、現在までに2人が登録されている。

 全ての患者は各サイクルの1日目にドセタキセル75mg/m2、ベバシズマブ15mg/kg、毎日プレドニゾン10mgとエノキサパリンの投与を受けた。グレード3の好中球減少症が80%を超える患者で認められたあとは、2日目に予防的にpegfilgrastimを投与することとした。PSAは各サイクルごとに測定し、画像診断は2サイクル後に行い、その後は3サイクルごとに行った。歯科領域の検査は下顎CTで投与開始時点、5サイクル後、その後は6サイクルごともしくは必要に応じてより早期に行った。

 登録された54人の年齢中央値は65.5歳(51-82)、グリーソンスコア中央値は8(66.7%が8-10、33.3%が5-7)。ベースラインのPSA中央値は85.2ng/mL(0.15-3520)で、PSA倍化時間中央値は1.49カ月(0.52-6.73)。投与サイクル数中央値は16(3-38)だった。

 試験の結果、無増悪生存期間中央値は22カ月で、12カ月生存率は90%だった。PSAの50%以上の減少が46人(85.2%)に、75%以上の減少が42人(77.8%)に認められた。測定可能病変を持つ30人のうち、完全奏効(CR)が1人、部分奏効(PR)が25人、病勢安定(SD)が4人に認められ、奏効率は86.7%となった。54人中17人が画像上の病勢進行で、8人がその他の理由で試験から脱落した。

 グレード3/4の多く見られた血液学的副作用は好中球減少症(33人、61.1%)、発熱性好中球減少症(8人、14.8%)、貧血(12人、22.2%)、血小板減少症(6人、11.1%)だった。グレード2以上の非血液学的毒性は高血圧(12人)、肛門周囲瘻孔(3人)、直腸亀裂(1人)、心筋梗塞(1人)、顎骨壊死(ONJ、12人)だった。ONJの発症率は過去の他の試験と同等だった。