手足症候群(HFS)の発現の有無が、転移を有する腎細胞癌スニチニブの効果の予測因子である可能性が明らかとなった。レトロスペクティブな解析の結果、HFSが発現した患者の方が発現しなかった患者に比べ、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)が有意に延長していた。2月17日から19日にオーランドで開催されたGenitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)で米Massachusetts General HospitalのM.D. Michaelson氏によって発表された。

 研究グループは転移を有する腎細胞癌を対象に、ファーストライン、セカンドラインとしてスニチニブを投与した5件の臨床試験のデータについて、効果とHFSの関係をレトロスペクティブに調べた。

 解析されたのは770人の患者データで、スニチニブ単剤を1日50mgで4週間投与し、2週間休薬する方法を受けたのが544人(71%)、37.5mgを連日投与する方法を受けたのが226人(29%)だった。

 770人のうち23%にあたる179人がいずれかのグレードのHFSを発症していた。591人(77%)は発症しなかった。HFSを発症した患者の63%が最初の3サイクルの間に発症していた。奏効率はHFSを発症した患者で66.5%、発症しなかった患者で31.8%(p<0.0001)、PFS中央値は発症した患者で14.3カ月、発症しなかった患者で8.3カ月(p<0.0001)、OS中央値が発症した患者で38.2カ月、発症しなかった患者で18.9カ月と、統計学的に有意にHFS発症群で良好な結果が得られた(p<0.0001)。

 6週目でHFSを発症していた患者のPFS中央値は12.3カ月、発症しなかった患者で9.4カ月(p=0.251)、12週目でHFSを発症していた患者のPFS中央値は10.6カ月、発症しなかった患者で9.0カ月(p=0.535)とPFSにおいては早期では効果予測因子とならなかった。一方、OS中央値は6週目でHFSを発症していた患者で43.8カ月、発症しなかった患者で21.6カ月(p=0.007)、12週目でHFSを発症していた患者で37.4カ月、発症しなかった患者で20.3カ月(p<0.001)とOSにおいては早期の効果予測因子だった。

 また、多変量解析でも、スニチニブ関連HFSがPFS(ハザード比0.707)とOS(ハザード比0.519)の有意な独立した効果予測因子だった。