転移を有する腎細胞癌に対するファーストライン療法としてスニチニブを投与する場合は、承認されている用法・用量であるスニチニブ50mgの4週間毎日投与、2週間休薬する方法が適切であることが明らかとなった。

 スニチニブ50mgの4週間毎日投与、2週間休薬する方法は承認された用法・用量であり、インターフェロンとの比較試験で無増悪生存期間(PFS)が有意に優れることが示されている。一方、スニチニブの37.5mg連日投与方法も抗腫瘍効果があることが報告されている。

 この2つの投与方法を比較したフェーズ2試験Renal EFFECT Trialの結果、効果および副作用は統計学的には差が認められなかったが、腫瘍増悪までの時間(TTP)は37.5mg連日投与方法が劣る傾向があったこと、患者の申告による悪化までの時間については4週間毎日投与、2週間休薬する方法が有意に優れることが明らかとなった。2月17日から19日にオーランドで開催されたGenitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)で米Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterのR.J. Motzer氏によってLBAとして発表された。

 Renal EFFECT Trialは、局所再発あるいは転移を有する腎細胞癌のファーストライン療法として、スニチニブ50mgを4週間毎日投与、2週間休薬する方法で投与する群(A群)とスニチニブを37.5mg連日投与する群(B群)を比較した試験。カルノフスキー・パフォーマンス・ステータスが70%以上で、腫瘍部が測定可能な患者を、MSKCCのリスク分類で1対1になるよう層別化しランダム化した。主要評価項目は、カプラン・マイヤー推定値による腫瘍増悪までの時間(TTP)とし、副次評価項目は奏効率、全生存期間(OS)、副作用とした。スニチニブの投与は6週間を1サイクルとして、病状の進行、受け入れられない副作用のない限り、2年間まで行われた。

 2007年1月から2008年6月までに292人の患者がランダム化された。A群の投薬期間中央値は5カ月、B群の投薬期間中央値は6カ月だった。2年間の投薬を完了したのはA群で13%、B群で10%だった。投与の遅延はA群で29%、B群で13%に、減量はA群で36%、B群で43%に、投与の中断はA群で65%、B群で62%に見られた。副作用のためにA群で16%、B群で17%が投与を中止になった。

 試験の結果、TTP中央値はA群が9.9カ月、B群が7.1カ月でハザード比0.77(95%信頼区間:0.57-1.04、p=0.090)で、スニチニブ37.5mg連日投与法は、スニチニブ50mgを4週間毎日投与、2週間休薬する方法に比べて劣る傾向があったが、統計学的には有意ではなかった。奏効率はA群が32.2%、B群が28.1%(p=0.444)、OS中央値はA群が23.1カ月、B群が23.5カ月と両方法は同等だった。

 患者の申告による結果では、FKSI-DRSスコア、HRQoLスコアには差がなかったが、死亡、増悪、FKSI-DRSスコアの3ポイント以上のいずれかまでの時間の中央値はA群で4.0カ月、B群で2.9カ月、ハザード比0.77(95%信頼区間:0.60-0.98)で、スニチニブ50mgを4週間毎日投与、2週間休薬する方法が有意に優れていた。

 治療に関連した副作用で多いものは倦怠感(A群65%、B群71%)、吐き気(A群63%、B群54%)、下痢(A群59%、B群68%)で、両方法で同様な結果だった。