アルブミン結合させたナノ粒子にパクリタキセルを封入した製剤であるnab-paclitaxel(ABI-007)が転移性尿路上皮癌のセカンドライン治療として有効である可能性が報告された。フェーズ2試験で高い有効性と安全性が確認されたもの。単剤としては今まで報告されている試験で最も良い結果だった。成果は2月17日から19日にオーランドで開催されたGenitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)でカナダPrincess Margaret HospitalのS.S.Sridhar氏によって発表された。

 このフェーズ2試験は、白金系抗癌剤ベースの治療で期待された効果が得られなかった転移性尿路上皮癌患者で、タキサン系抗癌剤の治療歴のない測定可能な病変を持つ患者を対象に行われた。現在までに48人の患者(うち男性が40人)が登録された。年齢中央値は66歳(39-88)。患者には、3週間置きにnab-paclitaxelの260mg/m2を増悪するまで静注した。投与サイクル中央値は6(1-15)で、主に倦怠感と神経障害のため16人(33%)の患者で投与量が減量された。

 抗腫瘍効果は47人の患者で評価可能で、部分奏効(PR)が15人(32%)、病勢安定(SD)が10人(21%)。奏効率は32%、疾患制御率は53%だった。

 無増悪生存期間中央値は6.0カ月(95%信頼区間:3.9-8.5)。3カ月無増悪生存率は72%、6カ月無増悪生存率は49%、8.4カ月以上の無増悪生存率は43%だった。全生存期間中央値は10.8カ月(95%信頼区間:5.8-16.9)。6カ月全生存率は65%、12カ月全生存率は48%、18カ月全生存率は25%だった。予後良好因子として、全身状態が良いこと、最後の化学療法から5カ月超経っていること、病勢制御が行われていること、ヘモグロビン値が100以上であることが見出された。

 全副作用1380件のうち多く見られた副作用は脱毛が177件(全副作用中13%)、倦怠感が171件(12%)、疼痛が170件(12%)、神経障害が132件(10%)などだった。グレード3以上の副作用107件のうちは、多く見られたのは疼痛46件(全グレード3以上の副作用中43%)、倦怠感11件(10%)、高血圧7件(7%)、関節硬直7件(7%)などだった。