ドセタキセルベースの化学療法がうまくいかなかった去勢抵抗性の転移を有する前立腺癌に、abiraterone acetateとプレドニゾンの併用は、プレドニゾンとプラセボ併用に比べて全生存期間を延長することが明らかとなった。国際無作為化二重盲検フェーズ3試験COU-AA-301の結果、示されたもの。2月17日から19日にオーランドで開催されているGenitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)で、研究グループを代表して、米Memorial Sloan-Kettering Cancer Center(MSKCC)のH.I. Scher氏によって発表された。

 abirateroneは経口で不可逆的にCYP17(P450c17)を阻害(17α-hydroxylaseとC17,20-lyaseを阻害)する製剤で、精巣、副腎、前立腺におけるテストステロンの産生を阻害する。血清中のアンドロゲンレベルを検出レベル以下に下げることが示されている。

 フェーズ3試験COU-AA-301は、13カ国147施設で行われたもので、abirateroneを経口で毎日1000mg、プレドニゾン5mgを1日2回投与する群(797人)と、毎日プラセボとプレドニゾン5mgを1日2回投与する群(398人)に分けられた。ケトコナゾールの治療を受けたことのある患者、3レジメン以上の化学療法を受けたことのある患者は対象から除外した。主要評価項目は全生存期間。

 試験の結果、abiraterone群の全生存期間中央値は14.8カ月(95%信頼区間:14.1-15.4)、プラセボ群が10.9カ月(95%信頼区間:10.2-12.0)、ハザード比0.646、p<0.0001で有意にabiraterone群の方が延長していた。サブグループ解析で、前化学療法が1回の患者、内臓疾患がある患者、ベースラインの疼痛スコアが4以上などのグループで全生存期間の延長効果が大きかった。

 一方、副作用は体液うっ滞、低カリウム血症、肝機能テスト異常、高血圧がabiraterone群で多く見られた。