ゴナドトロピン放出ホルモン(Gonadotropin Releasing Hormone; GnRH)アンタゴニストであるデガレリクスがアンドロゲン遮断療法のファーストラインとなることを示唆する結果が明らかとなった。LH-RH性腺刺激ホルモン放出ホルモン)アナログであるリュープロレリンと1年間比較したフェーズ3試験CS21で、前立腺癌患者の前立腺特異抗原PSA)無増悪生存率(PFS)をリュープロレリンより有意に向上させ、その後CS21a試験としてリュープロレリン群をデガレクスに切り替えるとPSA PFA率を有意に改善できることが示された。成果は2月17日から19日にオーランドで開催されているGenitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)で、米Carolna Urologic Research CenterのN.D.Shore氏によって発表された。

 CS21試験は、前立腺癌患者(全ステージ)をデガレリクス群(409人)とリュープロレリン群(201人)に割り付けられた。デガレリクス群は最初の月は240mg投与され、毎月メインテナンス療法として80mg(207人)または160mg(202人)を投与された。リュープロレリン群は月当たり7.5mgが投与された。リュープロレリン群の患者はビカルタミドの投与も受けられることとされた。

 CS21試験の結果、PSA PFS率はデガレリクス240mg/80mg群がリュープロレリン群よりも有意に高かった(p=0.05)。またベースラインでPSAが20ng/mL超の患者でPSAの悪化、または死亡が25%の患者で起こる期間の中央値(TTP25%)はデガレリクス240mg/80mg群がリュープロレリン群よりも有意に長かった(p=0.01)。

 504人の患者が1年間の投薬を終了し、CS21a試験として384人が投与を継続することを選択した。デガレリクス80mg継続群125人、デガレリクス160mg継続群125人、そしてリュープロレリン群の患者はデガレリクス240mg/80mg群69人とデガレリクス240mg/160mg群65人に無作為に割り付けられた。

 CS21a試験の結果、リュープロレリン群からデガレリクス群に変更した群のPSA PFS率のハザード比は有意に改善した(p=0.003)。PSAが20ng/mL超の患者でも同様にリュープロレリン群からデガレリクス群に変更した群のPSA PFS率のハザード比は改善した(p=0.031)。