去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)のファーストライン治療として、picoplatinドセタキセルプレドニゾンの併用により高い前立腺特異抗原(PSA)奏効率が得られ、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)も良好で、安全性も高いことがフェーズ2試験の結果から示された。成果は、3月5日から7日にかけて米サンフランシスコで開催された2010 Genitourinary Cancers SymposiumASCO GU2010)で、Poniard Pharmaceuticals社のR.L. De Jager氏らが発表した。

 Picoplatinは白金系抗癌剤への抵抗性を克服し、かつ安全性が高くなるようデザインされた新世代の白金系抗癌剤である。ファーストライン治療として、picoplatinをドセタキセルとプレドニゾンと併用した化学療法未治療の転移性CRPCのフェーズ1試験において、評価可能な対象の59%にPSA奏効が確認されている。

 今回のフェーズ2試験には化学療法未治療のCRPCで進行を認める患者32人が登録し、そのうち29人にpicoplatinとドセタキセルの投与が可能であった。picoplatin 120mg/m2とドセタキセル75mg/m2を3週ごとに静脈内投与、プレドニゾロン5mgを1日2回の内服投与とし、10サイクルまで行った。

 主要評価項目はPSA奏効とし、ベースラインから50%以上の低下と定義した。副次的評価項目は安全性、PFS、OSとした。

 ベースラインのPSAの中央値は431ng/ml(範囲:6〜3019)だった。治療サイクルの中央値は10サイクル(範囲:1〜10)であった。

 評価可能であった27人のPSA奏効率は78%(95%信頼区間;59‐89)となった。このうち8人のPSAが4ng/ml未満の正常値に戻った。

 PFSの中央値は7.4カ月(95%CI;5.1‐9.7)、OSの中央値は21.4カ月(95%CI;16.3‐28.4)となった。

 最も多くみられた有害事象は脱毛症で40%、好中球減少症33%、脱力症27%、血小板減少症23%、クレアチニン値上昇23%の順であった。神経毒性は認められなかった。

 Jager氏らは、今回の試験は小規模の単群試験であるが、CRPCの治療としてドセタキセルと併用でpicoplatinを検討する上で、有効性と安全性についての有用な結果が示されたと結論している。