経口血管内皮細胞成長因子受容体(VEGFR)チロシンキナーゼ阻害剤cediranib(AZD2171)が、ドセタキセル投与を受けた経験のある去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に有効である可能性が明らかとなった。フェーズ2試験の結果、有効性と安全性が認められたもの。成果は、3月5日から7日に米サンフランシスコで開催された2010 Genitourinary Cancers Symposium(ASCO GU2010)で、米国立癌研究所(NCI)のD.Adelberg氏によって発表された。

 フェーズ2試験は2コホートに分けて行われた。患者は少なくともドセタキセルの投与を受けた患者とし、その他の受けた化学療法数には限定を設けなかった。コホート1の患者35人には28日を1サイクルとして、毎日20mgのcediranibが投与された。コホート1終了後、コホート2として21人(最終的に23人の予定)の患者を追加し、その患者にはcediranibとともに毎日10mgのプレドニゾンが投与された。

 計画された58人の患者のうち、53人が登録され、6人の患者が現在も投薬を受けている(2週〜7カ月)。53人の患者の全身状態はPS0が2人、PS1が43人、PS2が8人だった。前立腺特異抗原(PSA)中央値は179ng/mLだった。

 コホート1の患者で、評価可能病変を持つ24人中13人で軟部組織の腫瘍退縮が認められた。RECIST基準で評価可能な13人中4人で部分奏効(PR)が得られた。コホート2の患者では、評価可能病変を持つ10人中6人で軟部組織の腫瘍退縮が認められた。RECIST基準で評価可能な6人中2人で、部分奏効(PR)が得られた。腫瘍退縮は両コホートともリンパ節、肺、肝臓、骨で見られた。

 副作用は53人全体で、最も多くグレード3の毒性がみられたのはアルカリホスファターゼの上昇と倦怠感でそれぞれ8人に認められた。コホート1と2で副作用に差はなく、プレドニゾン投与の有用性は認められなかった。