転移を有する神経内分泌腫瘍(NET)で高用量のオクトレオチド酢酸塩除放剤による治療で進行した患者に対し、カペシタビン(CAP)とテモゾロミド(TEM)の併用(CAPTEM)は高い奏効率を示し、毒性は最小限と考えられる結果が、進行中のフェーズ2試験の中間解析から報告された。1月16日から19日まで米サンフランシスコで開催されたGastrointestinal Cancer Symposium(ASCO-GI)で、米Columbia University Medical CenterのRobert L. Fine氏が発表した。

 Fine氏らは、NETのBON細胞株でアポトーシスを誘発する際、カペシタビンとテモゾロミドは相乗作用があることを見出した。2005年には作用機序を報告し、その後、施行可能なあらゆる前治療で効果が得られなかった患者にCAPTEMが有望な結果を示したことを報告している。

 現在、Fine氏らは、転移を有する高・中分化型NET(Ki-67≦20%)で、60mgのオクトレオチド酢酸塩除放剤による治療で効果が得られなかった患者を対象として、CAPTEMの有効性を評価する、前向き、単群のフェーズ2試験を実施している。主要評価項目はRECIST 1.0に基づく奏効率で、今回は中間解析の結果が報告された。

 CAPTEMレジメンは28日を1サイクルとし、カペシタビンは1500mg/m2/日を1日2回に分け、最大2500mg/日までとして、1-14日目まで経口投与した。テモゾロミドは150-200mg/m2/日を1日2回に分け、10-14日目まで経口投与し、化学療法の治療歴がある患者、拡大照射を行った患者には低用量を選択した。

 登録を予定した38人中、最初に登録された28人(年齢中央値53歳、男性12人)について中間解析が行われた。28人の腫瘍の内訳は、カルチノイド12人、下垂体腺腫3人、膵神経内分泌腫瘍(PNET)11人、甲状腺髄様癌2人だった。

 28人において、完全奏効(CR)は11%、部分奏効(PR)は32%で得られ、奏効率は43%となった。安定状態(SD)は54%、臨床的有効率(CBR)は97%だった。従来、化学療法抵抗性とされている、カルチノイド(定型的+非定型的)の奏効率は41%、SDは58%、下垂体腺腫の奏効率は100%だった。

 進行は28人中18人(64%)に認め、無増悪生存期間中央値(mPFS)は22カ月を超える見込みである。中間解析の時点では12人が死亡し、OSは29.1カ月を超えると予測される。生存に関する解析は現在進行中で、後日報告される予定である。同試験は2013年12月に症例集積を終了している。

 予備的な研究として、DNA修復遺伝子であるMGMTについて免疫組織化学染色法(IHC)を行うと、カルチノイドの標本では10個中8個が陽性を示した。MGMTの発現量が低い患者2人では、CAPTEMへの反応が1-2サイクルと早期にみられたのに対し、その他の8人では2サイクル終了後にPRまたはSDとなった。

 多く観察されたグレード3または4の毒性は、リンパ球減少の35%、好中球減少の6%、血小板減少の3%、下痢の3%だった。高血糖は6%に発現したが、試験治療と関連しないと考えられた。CAPTEMによる入院、日和見感染、死亡は発生しなかった。