今回の米国臨床腫瘍学会(ASCO2013)は、甲状腺癌にとって大変意義深い学会となりました。

 髄様癌は別にして、これまで甲状腺癌に対してエビデンスのある薬物治療は基本的に存在しませんでした。それが今回、放射性ヨード療法に抵抗性の局所進行または転移を有する甲状腺分化癌を対象にした無作為化プラセボ対照国際フェーズ3試験 、DECISION(stuDy of sorafEniub in loCally advanced or metastatIc patientS with radioactive Iodine refractory thyrOid caNcer)で、ソラフェニブの有効性が確認され、プレナリーセッション(演題番号4)で発表されました。

 甲状腺癌の中でも乳頭癌、あるいは濾胞癌は、BRAFに変異がある場合が少なくありません。さらに、甲状腺癌は血流が豊富にあり、血管新生が重要な役割を果たしています。この2点から、BRAF阻害と血管新生阻害の両方の作用を持つソラフェニブが効くことが、十分に期待できました。実際に4件のフェーズ2試験で、非常に高いとまでは言えませんが、20%に達する奏効率が得られており、期待が高まっていました。

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