転移のない局所進行腎細胞癌に対するアキシチニブの術前療法(neoadjuvant療法)は、忍容性があり、12週間投与ができれば腫瘍の縮小が認められることが示された。6月4日まで米国シカゴで開催された第49回米国臨床腫瘍学会(ASCO2013)で、米University of Texas MD Anderson Cancer CenterのJose Karam氏が発表した。

 同グループは、最近、転移性腎細胞癌に対して使用可能となったアキシチニブを用い、手術を予定している局所進行腎細胞癌患者を対象として術前投与の安全性と腫瘍縮小効果を検討するため、前向きフェーズ2試験を行った。

 対象は、同施設を受診した、T2-T3bN0MOの局所進行腎細胞癌24例で、主要評価項目は客観的奏効率とした。副次評価項目は安全性、忍容性などであった。

 根治的腎摘除術もしくは腎部分切除術を予定している患者に、術前に12週間のアキシチニブ投与を行った。アキシチニブは5mg1日2回投与とし、必要に応じて用量調整は可能とした。また、手術の36時間前まで投与された。

 24例のうち、22例は12週間投与されており、1例は11週間で、23例は予定通り手術を施行可能だった。1例は投与開始7週後に有害事象により中断したため、手術施行となった。

 術式は全摘除術が19例、部分的除術が5例。開腹手術が19例、腹腔鏡下手術が5例で、手術時間は87分(範囲56-128)。出血は225cc(範囲25-3500)、Fuhrmanグレードが2は11例、3は11例、4は2例だった。

 11例はRECIST評価による部分奏効(PR)が認められ、13例は病勢安定(SD)だった。アキシチニブ投与中は病勢進行は認められなかった。24例全例でアキシチニブの増量が行われ、1日5mg2回投与を下回った症例はなかった。

 グレード3の有害事象として、高血圧が10例、疲労が1例、口内炎1例、手足症候群1例、肝機能異常2例、腹部痛2例、急性腎不全1例、血小板減少1例が認められた。

 これらの結果から、局所進行腎細胞癌に対する術前のアキシチニブ投与は忍容性があると締めくくった。