未治療の非扁平上皮非小細胞肺癌(NS-NSCLC)に対するペメトレキセド+カルボプラチン+ベバシズマブによる導入療法とペメトレキセド+ベバシズマブによる維持療法は、パクリタキセル+カルボプラチン+ベバシズマブによる導入療法とベバシズマブによる維持療法と比較して、いずれの年齢群においても生存期間に差は認められないことが示された。フェーズ3試験であるPointBreak試験のサブグループ解析結果について、米国UPMC Cancer PavilionのMark A. Socinski氏らが、5月31日から米国シカゴで開催された第49回米国臨床腫瘍学会(ASCO2013)で発表した。

 PointBreak試験では939人を、導入療法としてペメトレキセド(500mg/m2)+カルボプラチン(AUC 6)+ベバシズマブ(15mg/kg)を併用投与し、維持療法としてペメトレキセド+ベバシズマブを投与する群(以下、ペメトレキセド群、472人)と、導入療法としてパクリタキセル(200mg/m2)+カルボプラチン(AUC 6)+ベバシズマブ(15mg/kg)を併用投与し、維持療法としてベバシズマブを投与する群(以下、パクリタキセル群、467人)の2群に無作為に割り付け、予後を比較検討した。

 今回発表されたのは、年齢別のOS、PFSに関するサブグループ解析の結果。患者を、事前に設定したサブグループである70歳以下(692人)と70歳超(247人)に分けるとともに、post-hoc解析として設定した75歳以下(832人)と75歳超(107人)のサブグループについて、OS、PFS、安全性について検討した。

 ペメトレキセド群とパクリタキセル群の患者背景に差はなかった。年齢中央値は64歳、白人割合は84-86%、ECOG PS 0が43-44%、ステージIVは89-90%、腺癌は78-80%を占めた。70歳未満のグループにおけるペメトレキセド群の年齢中央値は60.6歳、パクリタキセル群が61.0歳、70歳超のグループにおいては、74.7歳、74.2歳、75歳超のグループでは、78.3歳と78.0歳だった。

 試験全体におけるペメトレキセド群のOS中央値は12.6カ月、パクリタキセル群は13.4カ月で有意差は認められなかった(ハザード比1.00、p=0.949)だった。

 年齢別のサブグループ解析を行ったところ、70歳以下、70歳超、75歳以下、75歳超の各グループにおいてペメトレキセド群とパクリタキセル群のOSに有意差はなかった。70歳以下グループのOS中央値はペメトレキセド群が12.6カ月、パクリタキセル群が14.3カ月、70歳超のグループではそれぞれ12.7カ月、11.5カ月だった。75歳未満のグループにおけるOS中央値はそれぞれ12.7カ月、13.9カ月、75歳超のグループにおいてはそれぞれ11.8カ月、8.9カ月だった。

 また、試験全体におけるPFS中央値はペメトレキセド群が6.0カ月で、パクリタキセル群の5.6カ月と比べて有意に延長していた。

 年齢別のサブグループ解析では、70歳以下と75歳以下のグループにおいて、ペメトレキセド群とパクリタキセル群のPFSに有意差が見られた。70歳以下のグループにおけるPFS中央値は、ペメトレキセド群が6.3カ月、パクリタキセル群が5.6カ月で、ハザード比は0.77だった(p=0.003)。75歳以下のグループにおいては、それぞれ6.2カ月、5.6カ月でハザード比が0.83だった(p=0.019)。一方、70歳超のグループ(5.7カ月 対 5.6カ月)と75歳超のグループ(5.4カ月 対 4.5カ月)で両群のPFS中央値に有意差は確認されなかった。

 グレード3または4の薬剤関連有害事象は、ペメトレキセド群では貧血、血小板減少症、疲労感、パクリタキセル群では好中球減少症、発熱性好中球減少症、感覚性神経障害の発現率が有意に高かった。年齢別のサブグループ解析でも、同様の傾向だった。

 Socinski氏は、「どちらのレジメンも、いずれの年齢群においても良好な忍容性を確認した。OSについてはどの年齢層でも有意な差がなかった。一方、PFSは高齢の患者グループにおいて有意な差は見られなかった」と語った。