ファーストライン治療後の転移を有する大腸癌に対してベバシズマブ投与を継続すると、投与しない群に比べて増悪までの時間(TTP)が5週間延長することが明らかとなった。継続投与と非投与の非劣性を検証した無作為化フェーズ3試験、SAKK 41/06の結果示されたもの。5月31日から6月4日までシカゴで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、スイスKantonsspital St. GallenのDieter Koeberle氏によって発表された。

 SAKK 41/06試験はスイスの26施設で行われた、切除不能で転移を有する大腸癌患者を対象にした多施設フェーズ3試験。標準的なファーストライン化学療法とベバシズマブ投与を受け、4〜6カ月後で増悪していない患者を、ベバシズマブ継続投与群(3週おきに7.5mg/kgを投与)と無治療群に1対1で無作為に割り付けた。CTスキャンは無作為化後と増悪までの間、6週ごとに行われた。主要評価項目はTTP。ハザード比の非劣性の限界値は0.727だった。

 ベバシズマブ継続投与群、無治療群はそれぞれ131人ずつが評価可能だった。両群の患者背景は類似していた。観察期間中央値は30.1カ月(生存している患者の範囲は2.7-54.9)で、TTP中央値はベバシズマブ継続投与群が4.1カ月(95%信頼区間:3.1-5.4)、無治療群が2.9カ月(同:2.8-3.8)、ハザード比は0.74(同:0.57-0.95)、非劣性のp値は0.47で、非劣性は証明されなかった。

 ファーストライン時点から計測した無増悪期間(PFS)中央値は、ベバシズマブ継続投与群が9.5カ月(95%信頼区間:8.6-10.2)、無治療群は8.5カ月(同:8-8.9)だった。PFSに対するハザード比は0.76(95%信頼区間:0.58-0.96)、p=0.021。

 無作為化からセカンドライン治療までの時間の中央値は、ベバシズマブ継続投与群が5.9カ月(95%信頼区間:4.8-7.5)、無治療群は4.8カ月(同:4.1-5.5)だった。ハザード比は0.81(95%信頼区間:0.62-1.05)、p=0.104。

 ファーストライン開始からの全生存期間(OS)中央値は、ベバシズマブ継続投与群が25.1カ月(95%信頼区間:22-28.9)、無治療群は22.8カ月(同:20.3-26.1)。ハザード比は0.83(95%信頼区間:0.61-1.12)、p=0.218だった。