膵癌に対する術後補助化学療法としてゲムシタビンの有効性を評価したCONKO-001試験の後解析から、ゲムシタビン治療と腫瘍グレードが長期生存の予測因子であることが見いだされた。6月1日からシカゴで開催された第48回米国臨床腫瘍学会(ASCO2012)で、ドイツCharite UniversitatsmedizinのMarianne Sinn氏が発表した。

 CONKO-001試験において、観察群の生存期間中央値が20.2カ月だったのに対し、ゲムシタビン群は22.8カ月と有意に延長していることが示されている。Sinn氏らは、膵癌の長期生存を予測する因子を見いだすため、CONKO-001試験について、5年以上の生存を長期生存者と定義し、その因子の検討を行った。

 CONKO-001試験のうち、長期生存例は53例(15%)で、そのうち39例は腫瘍試料も解析可能だった。

 単変量解析の結果、切除マージンは、長期生存グループがR0切除例が86.8%、非長期生存グループは82.1%で差は見られなかった。Karnofskyインデックス、CA19-9、性、年齢についても長期生存グループと非長期生存グループの間で有意な差はなかった。

 一方、ゲムシタビン治療を行った症例は非長期生存グループが47.5%だったのに対し、長期生存グループは67.9%で、有意に長期生存グループの方が多かった。T因子についても、長期生存グループはT1例が11.3%、T2例が15.1%で、非長期生存グループのT1例2.7%、T2例9.0%に比べて有意にTグレードが低かった。腫瘍グレードも、非長期生存グループのG1例が3.3%だったのに対し、長期生存グループでは17.0%と有意に多かった。リンパ節転移についても、非長期生存グループのN0例が24.9%だったのに対し、長期生存グループでは47.2%と有意にN0例が多かった。

 多変量解析を行った結果、ゲムシタビン治療がオッズ比0.38(95%信頼区間:0.20-0.74)、G3に対するG2がオッズ比0.38(同:0.17-0.84)、G3に対するG1のオッズ比が0.07(同:0.02-0.22)だった。