ベンダムスチン治療歴がある慢性リンパ性白血病(CLL)患者の再発時治療としてベンダムスチン再治療は高い有効性と忍容性を示し、治療ラインが進んだ患者でも同様であることが、ドイツの患者レジストリのレトロスペクティブな解析から示された。6月1日から5日までシカゴで開催された第48回米国臨床腫瘍学会(ASCO2012)で、ドイツOncological Mediacal PracticeのGeorg Guenther氏がproject group of internal oncology (PIO)を代表して発表した。

 CLLに対するベンダムスチンの有効性が複数の臨床試験で報告されているが、実臨床での使用と有効性に関するデータはほとんどない。そのためPIOは、CLL治療で日常的に使用されるベンダムスチン治療患者のレジストリを開始した。2008年からこれまでに614人が登録され、そのうち494人で完全な記録が得られた。

 Guenther氏らは、再発CLLに対するベンダムスチン再治療の有効性と忍容性を評価するため、ドイツの67施設からデータが得られた232人をレトロスペクティブに、ベンダムスチン治療歴のある患者(ベンダムスチン再治療群:A群)と、ベンダムスチン治療歴のない患者(B群)の2群に分け、各々の再発CLLに対するベンダムスチン治療の有効性と安全性データを比較した。再発した患者の治療は、2008年5月から2010年9月までに外来で行われた。
 
 A群は87人(男性57人、年齢中央値74歳)、B群は145人(同88人、72歳)となった。再発時の治療をベンダムスチン単剤またはベンダムスチン+リツキシマブの併用で行った患者の割合は、A群ではそれぞれ54%と46%、B群では51%と49%だった。Binet分類のA期、B期、C期に占める割合は、A群ではそれぞれ3%、53%、44%、B群では4%、45%、51%だった。

 再発時のベンダムスチンの治療ラインは、A群ではセカンドラインが30%、サードラインが30%、フォースライン以降が40%、B群ではセカンドラインが56%、サードラインが26%、フォースライン以降が18%だった。ベンダムスチン治療のサイクル数中央値は、A群5、B群6となった。

 奏効率は、A群では80%、無増悪生存期間(PFS)中央値は15.6カ月だった。一方、B群では、それぞれ84%と20.8カ月だった。全生存期間(OS)は両群で未到達。

 主な有害事象は、グレード3以上の血液毒性であり、両群で同等だった。好中球減少は患者の約25%、血小板減少は16%、感染症は5%に発現した。グレード3以上の好中球減少と血小板減少の発現率は、A群では15%と6%、B群では11%と7%となった。

 Guenther氏は、「臨床試験の結果に匹敵する結果が得られ、外来でのベンダムスチン再治療の質と適切性が示された。ただし、レジストリデータであることに注意が必要で、ランダム化された患者集団で構成されるものではない点に注意すべき」と述べた。