今回のASCOで発表されたデータの中で最も興味深かったのは、アロマターゼ阻害薬による乳癌の発症予防試験、MAP.3(NCIC CTG Mammary Prevention Trial-.3)の結果でした。

 これまでに行われた術後補助療法の試験から、アロマターゼ阻害薬による対側乳癌の発症抑制効果はタモキシフェンよりも優れていることが示されていました。アナストロゾールとタモキシフェンを比較したATAC試験では、ホルモン陽性乳癌でのアナストロゾールのタモキシフェンに対するハザード比は0.6でしたので、この結果から考えても、一次予防に関しても当然期待が持たれるわけです。

 また、昨年のサンアントニオ乳癌シンポジウムで結果が発表された、アナストロゾールとエキセメスタンを比較したMA.27試験では、ステロイド型のエキセメスタンで骨粗鬆症の頻度が少ない傾向が示されており、予防薬として長期に投与することを考えると、この点でもよい方向に働くといえます。

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