今回の米国臨床腫瘍学会(ASCO)では、GIST患者に対するイマチニブの術後補助療法(アジュバント)に関する演題が、プレナリー・セッションの5演題のうちのトップバッターに選ばれました。この演題が、ASCOの発表演題の中でとても重要だと学会に評価されたわけです。

 術後高リスクのGIST 患者に対するイマチニブの3年投与が、1年投与よりも無再発生存期間(RFS)を改善するかどうかを検討したSSGX VIII /AIO 試験の結果で、イマチニブの3年投与は1年投与よりもRFS、さらに全生存期間(OS)をも有意に延長することが明らかになりました。

 それでは、なぜこの演題がプレナリーの1番に選ばれたのか。ここからはあくまで私の私見ですが、イマチニブは殺細胞性ではなく、腫瘍細胞の増殖を抑えるサイトスタティックな分子標的薬です。にも関わらず、無再発生存期間(RFS)の改善だけでなく、全生存期間(OS)の改善も示せたという点が大きかったのだと思います。固形癌に対しサイトスタティックな薬剤でOSの改善が示せたのは、この試験が恐らく初めてでしょう。


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