ステージ/靴離┘好肇蹈殴鷦容体(ER)陽性の閉経後乳癌で、アロマターゼ阻害剤であるエキセメスタンレトロゾールアナストロゾールによる術前補助療法の奏効率は高く、治療前に乳房切除術の適応と判断された患者でも乳房温存が可能になることが、多施設共同無作為化フェーズ2試験(ACOSOG Z1031)で明らかになった。6月4日から8日までシカゴで開催された第46回米国臨床腫瘍学会(ASCO2010) で、米Siteman Cancer Center, Washington UniversityのMatthew J. Ellis氏らが発表した。

 術前補助療法として、レトロゾールはタモキシフェンより奏効率が高く、乳房温存がより可能になることが報告されているが、3種のアロマターゼ阻害剤の効果の違いは明らかではなかった。

 フェーズ2試験は、今後予定されている化学療法とアロマターゼ阻害剤の比較試験のため、薬剤選択を目的に3種のアロマターゼ阻害剤が比較された。ER陽性の閉経後乳癌患者を対象に、エキセメスタン25mg/日、レトロゾール2.5mg/日、アナストロゾール1mg/日のいずれかを16週間投与した。

 2006年4月1日から2009年10月1日に377人が登録。374人が治療を受けた。年齢中央値は66歳(43〜90歳)、腫瘍径中央値は4.0cm(2〜13cm)。

 この結果、WHO基準による奏効率は、エキセメスタンが60.5%(95%信頼区間 51.3-69.1)、レトロゾールは72.4% (同 63.8-80.0)、アナストロゾールでは68.3%(同 59.3-76.4)。完全奏効率はそれぞれ20.2%、20.5%、16.3%、部分奏効率は40.3%、52%、52%だった。

 また治療前に乳房部分切除術の適応だった患者199人で、治療後に乳房温存術(BCS)を行った患者は163人(81.9%)だった。乳房切除術の適応だった患者152人では77人(50.7%)でBCSが可能であり、治療別ではエキセメスタンで26人、レトロゾールでは24人、アナストロゾールでは27人だった。

 アロマターゼ阻害剤の毒性は低く、優れた忍容性が認められた。なお今回の結果から、次に予定された化学療法との比較試験では非ステロイド系のアロマターゼ阻害剤を用いる予定であるという。