進行非小細胞肺癌でシスプラチンとゲムシタビンによる一次治療の後、ゲムシタビンあるいはエルロチニブによるメンテナンス療法を行うことで、無増悪生存期間が改善することがフェーズ3試験(IFCT-GFPC 0502)で明らかになった。6月4日から8日までシカゴで開催された第46回米国臨床腫瘍学会(ASCO2010) で、フランスHospices Civils de LyonのMaurice Perol氏らが発表した。

 無作為化フェーズ3試験は、ステージIIIB/IVで、ECOG PS 0/1の非小細胞肺癌患者のうち、シスプラチンとゲムシタビンによる一次治療で病勢進行(PD)が見られない患者を対象に、ゲムシタビンあるいはエルロチニブによるメンテナンス療法を行う群と経過観察のみの群に無作為割り付けした。ゲムシタビンは3週毎に1250mg/m2を第1日、第8日に、エルロチニブは150mg/日を4サイクル投与した。

 一次治療を受けた834人のうち、464人が経過観察群(155人)、ゲムシタビン群(154人)、エルロチニブ群(155人)に割りつけられた。

 主要評価項目は独立した審査委員による無増悪生存期間(PFS)。まず経過観察群とゲムシタビン群の比較では、経過観察群のPFS中央値は1.9カ月、ゲムシタビン群は3.8カ月で、ハザード比は0.55(95%信頼区間 0.43-0.70)、p<0.0001。経過観察群とエルロチニブ群の比較では、エルロチニブ群のPFS中央値は2.9カ月で、ハザード比は0.82(同 0.73-0.93)、p=0.002だった。

 なおこの試験ではメンテナンス療法でPDとなった場合、ペメトレキセドなどによる二次治療が行われることになっていた。

 二次治療として、ペメトレキセドが経過観察群では76%に、ゲムシタビン群では60%に、エルロチニブ群では63%に投与された。サイクル数の中央値は全群とも3回だった。

 フォローアップ期間中央値21.6カ月の時点で、経過観察群に対するゲムシタビン群の全生存期間(OS)のハザード比は0.86(95%信頼区間 0.66-1.12)、エルロチニブ群は0.91(同 0.80-1.04)で、ネガティブな結果だったが、「OSのデータはまだ確定したものではない」とPerol氏は述べた。

 有害事象は両治療とも管理可能で、忍容性が認められた。グレード3/4の有害事象は、経過観察群では2.6%、ゲムシタビン群では27.9%、エルロチニブ群は15.5%で、特にゲムシタビン群ではグレード3/4の好中球減少が20.8%、血小板減少が6.5%に認められ、エルロチニブ群ではグレード3/4の皮疹が9%で見られた。

 またサブグループ解析の結果から、ゲムシタビンは、組織型に関わりなく、特に一次治療で効果があった患者では有効なメンテナンス療法であり、エルロチニブも組織型や一次治療の効果、喫煙状態に関わりなくPFSを改善するとした。