進行非小細胞肺癌に対し、ペメトレキセドシスプラチンの併用も、ペメトレキセドとカルボプラチンの併用も一次治療として有効であることが無作為化第2相試験で明らかになった。ただし、奏効率や予後はペメトレキセドとシスプラチンのほうが良好な傾向であった。6月4日から8日までシカゴで開催された第46回米国臨床腫瘍学会(ASCO2010)で、ドイツHospital Martha-MariaのS. Nagel氏らが発表した。

 非扁平上皮癌の非小細胞肺癌において、ペメトレキセドとシスプラチンの併用は一次治療として行われるが、シスプラチンによる治療が困難な患者ではカルボプラチンが代用できる可能性がある。

 そこで、多施設共同無作為化第2相試験として、ステージIIIb/IVの非小細胞肺癌患者を対象に、ペメトレキセド(P)+シスプラチン(C)とペメトレキセド(P)+カルボプラチン(Car)が検討された。

 133人が登録され、治療は130人に行われた。P (500mg/m2)とC(75mg/m2)、あるいはP(500mg/m2)とCar(AUC6)は3週毎に投与し、6サイクル行った。非扁平上皮癌の比率はP+C群(65人)が81.5%(53人)、P+Car群(65人)が80%(52人)とほぼ同じだった。

 その結果、主要評価項目である6カ月無増悪生存(PFS)率は、P+C群が52.8%(95%信頼区間 40.3-65.3)で、P+Car群は39.3%(同 27.8-50.8)と、P+C群がPFS率は高かった。また組織別では、扁平上皮癌の6カ月PFS率はそれぞれ34.9%、42%、非扁平上皮癌では57.6%、38.5%であった。

 また1年PFS率はP+C群が4.2%、P+Car群が1.9%で、PFS中央値はそれぞれ6カ月、4.7カ月、扁平上皮癌ではそれぞれ4.5カ月、4.6カ月、非扁平上皮癌では6.4カ月、4.7カ月だった。生存期間(OS)中央値はP+C群が11.7カ月、P+Car群が8.9カ月、扁平上皮癌ではそれぞれ7.4カ月、9.8カ月だが、非扁平上皮癌では11.9カ月、8.5カ月。奏効率は32.3%、20%だった。

 グレード3/4の有害事象が認められた患者はP+C群で44.6%、P+Car群が55.4%だった。グレード3/4の血液毒性は白血球減少がP+C群で12.3%、P+Car群が18.5%、好中球減少がそれぞれ16.9%、26.2%、貧血が7.7%、10.8%、血小板減少が3.1%、16.9%。グレード3/4の非血液毒性は悪心が4.6%、7.7%、嘔吐が3.1%、1.5%、倦怠感が4.6%、1.5%、食欲不振が1.5%、1.5%、尿路感染症が0%、3.1%に認められた。

 試験の結果、両レジメンとも有効性は確認され、シスプラチンが投与できない患者にはカルボプラチンを使用できることが確認された。またNagel氏によれば、ペメトレキセド+シスプラチンのほうが毒性プロファイルは良かったが、実際には有害事象による中止は多く、ペメトレキセド+カルボプラチンでは有害事象による投与中止は少なかったという。