転移性大腸癌に対するファーストラインの化学療法として、XELOX療法とベバシズマブの併用投与を6サイクル行った後、メンテナンス療法としてベバシズマブの単独療法に切り替えることも選択肢の一つになり得ることが明らかとなった。XELOX療法とベバシズマブの併用投与を継続した群と、XELOX療法とベバシズマブの併用投与を6サイクル行った後、メンテナンス療法としてベバシズマブの単独療法に切り替えた群とを比較したフェーズ3試験であるMACRO試験の結果示されたもの。


 メンテナンスとしてベバシズマブの単独療法を行った群は、XELOX療法とベバシズマブの併用投与継続群に、無増悪生存期間で統計学的に非劣性を証明するところまではわずかに到達しなかったが、副作用は明らかに軽減された。成果は6月4日から8日にシカゴで開催されている第46回米国臨床腫瘍学会(ASCO2010)でスペインVall d'Hebron University HospitalのJ.Tabernero氏によって発表された。

 MACRO試験は、6サイクルのXELOX療法とベバシズマブの併用投与を行った後、460人の患者をXELOX療法とベバシズマブの併用投与を継続する群(239人)と、ベバシズマブの単独投与に切り替えた群(241人)とで効果を比較した。安全性の評価には併用投与群238人、ベバシズマブ単独群238人の結果が利用された。

 試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間中央値は併用継続群が10.4カ月、ベバシズマブ単独群が9.7カ月で、ハザード比は1.11(95%信頼区間 0.89-1.37)で、統計学的には非劣性は証明されなかったが、ほぼ同等の効果が得られた。全生存期間中央値は併用継続群が23.4カ月、ベバシズマブ単独群が21.7カ月で、ハザード比は1.04(95%信頼区間 0.81-1.32)だった。奏効率は併用継続群が46%、ベバシズマブ単独群が49%で、オッズ比は0.89(95%信頼区間 0.62-1.27)だった。

 副作用は、グレード3/4の知覚障害が併用継続群で24.8%に対してベバシズマブ単独群は7.6%、手足症候群が併用継続群で12.2%に対してベバシズマブ4.2%と、ベバシズマブ群で少ない症状が複数あった。