末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)に対し、インターロイキン-2(IL-2)にジフテリア毒素を結合させた製剤であるdenileukin diftitoxとCHOP療法(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)との併用で、73%の完全奏効が見られ、安全に投与できることが、多施設共同フェーズ2のCONCEPT試験で明らかになった。6月4日から8日までシカゴで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、米Yale Cancer CenterのFrancine Foss氏らが発表した。

 denileukin diftitoxは遺伝子組み換え融合タンパク質で、IL-2受容体を発現する腫瘍をターゲットとする。再発・難治性のPTCLにおける奏効率は48%と報告され、また化学療法との交叉耐性がないとされる。

 フェーズ2試験の対象は、中高悪性度(aggressive)T細胞リンパ腫と新規に診断された患者。なおT細胞リンパ腫のうち菌状息肉症とセザリー症候群は対象から除外した。

 denileukin diftitoxは第1日、2日に18μg/kg/日を静注し、CHOP療法は第3日からシクロホスファミド750mg/m2、ドキソルビシン50mg/m2、ビンクリスチン1.4mg/m2、プレドニゾロン100mg/日を投与した。またG-CSF製剤を第4日に投与した。これを3週おきに行い、6〜8サイクル継続した。

 49人が登録され、患者の年齢中央値は52歳(22〜80歳)。病理組織学的には、未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)が8人、免疫芽球性T細胞性リンパ腫(ATCL)が10人、肝脾T細胞リンパ腫(HTCL)が1人、腸症型T細胞リンパ腫(Ent)が3人、鼻型NK細胞リンパ腫(NKCL)は1人、末梢性 T 細胞リンパ腫−非特定型(PTCL nos)が19人、皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫(sPTCL) が5人、その他が2人。また全身症状であるB症状(体重減少、発熱、寝汗)は37%に見られた。

 投与サイクル中央値は6回(1〜8回)。効果判定できた37人における奏効率は87%(32人)、完全奏効が73%、部分奏効が14%であり、全体の49人における奏効率は65%、完全奏効が55%、部分奏効は10%となった。またALCLで完全奏効が見られた患者は7人、ATCLでは9人、EntとNKCLでは各1人、PTCL nosでは6人、sPTCLは2人だった。

 全体の無増悪生存期間(PFS)の中央値は12.4カ月で、2年PFS率は41%、1年生存率は79%、2年生存率は63%で、奏効期間の中央値(32人)は29.7カ月だった。

 大半の有害事象はグレード1/2で、血液毒性ではグレード3/4のリンパ球減少が25%、好中球減少が20%、白血病減少が18%、血小板減少が12%に見られたが、血液毒性による治療中止はなかった。非血液毒性では倦怠感が4%、呼吸困難が4%だった。

 これらのことから、「末梢性T細胞リンパ腫において、denileukin diftitoxとCHOP療法の併用はCHOP療法単独よりも臨床効果があり、忍容性に優れている」とした。この結果を受け、denileukin diftitoxとCHOP療法の併用とCHOP療法を比較する多施設共同無作為化試験を計画しているという。