スペインVall d'Hebron University HospitalのJavier Cortes氏

 SRC阻害剤のダサチニブと経口5-FU剤のカペシタビンの併用が、進行乳癌に有効である可能性が報告された。フェーズ1試験CA180-004の結果、示された。成果は、スペインVall d'Hebron University HospitalのJavier Cortes氏(写真)が、12月9日から13日まで米サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウムSABCS 2009)で発表した。

 フェーズ1試験は、用量レベルを4段階にして行われた。カペシタビンは21日を1サイクルとして、1日目から14日目まで1日2回投与された。ダサチニブはレベル1からレベル3までは1日2回、拡大レベルとなったレベル3aでは1日1回投与された。レベル1(7人)はダサチニブ50mgを1日2回、カペシタビンを1日2回825mg/m2投与した。レベル2(9人)はダサチニブ70mgを1日2回、カペシタビンを1日2回825mg/m2投与した。レベル3(6人)はダサチニブ50mgを1日2回、カペシタビンを1日2回1000mg/m2投与した。レベル3a(30人)はダサチニブ100mgを1日1回、カペシタビンを1日2回1000mg/m2投与した。患者はHER2陽性が6人、エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体の両方またはどちらかが発現している患者が30人、トリプルネガティブの患者が16人だった。

 試験の結果、抗腫瘍効果は、全体で確定部分奏効(PR)が7人(13.5%)、安定状態(SD)が27人(6カ月以上のSDが7人)でPRと6カ月以上のSDを合わせた疾患制御率は27%となった。レベル3aに限ると確定PRが4人(13.3%)、SDが18人(6カ月以上のSDが5人)で、PRと6カ月以上のSDを合わせた疾患制御率は30%となった。全体の無増悪生存期間中央値は13.4週(95%信頼区間;9.1-19.1)、レベル3aの無増悪生存期間中央値は16.7週(95%信頼区間;13.0-24.5)。レベル3aの6カ月時点の無増悪生存率は31%だった。

 用量制限毒性はレベル1で1人(グレード3の頭痛)、レベル2で1人(グレード3の肺炎)、レベル3で1人(グレード3の下痢)、レベル3aで2人(グレード3の肺炎、グレード4の好中球減少症と下痢)が見られた。10%以上の頻度で認められたグレード3/4の副作用は、倦怠感または無力症(13%)、手足症候群(10%)だった。副作用の重さと頻度は想定内だという。