会場となったHenry B. Gonzalez Convention Center

 乳癌に特化した世界最大級の学術集会であるサンアントニオ乳癌シンポジウムが12月9日、Henry B. Gonzalez Convention Center(写真)で始まった。初日の9日は午後からの教育講演のみで、参加者はそれほど多くはないが、明日からの講演では、乳癌の最新動向が発表される。

 注目される演題としては、まずHER2陽性転移性乳癌に対し、ラパチニブ単剤とラパチニブ、トラスツズマブの併用を比較するフェーズ3試験(演題番号61)。そして、HER2陰性転移性乳癌のセカンドラインとして、化学療法とベバシズマブを併用したフェーズ3試験(演題番号42)も聞き逃せないだろう。ベバシズマブ関連では、ベバシズマブとドセタキセルを併用したAVADO試験の最終全生存結果も発表される(演題番号41)。

 ホルモン療法に目を向ければ、アロマターゼ阻害剤エキセメスタンとタモキシフェンの早期乳癌に対する効果を比較したTEAM試験が、一番最初の一般口演(演題番号11)となっている。エストロゲン受容体陽性進行閉経後乳癌に対しfluvestrantの250mg投与と500mg投与を比較した試験(演題番号25)も注目の演題だろう。アナストロゾールとエキセメスタンを比較したMA27試験については、今回どこまで発表されるのか気になるところだ(演題番号14)。

 AACRとの共同開催になって、基礎研究の発表も充実してきた。13日までの5日間にわたって、最前線の研究成果をめぐり、熱い議論が交わされることになりそうだ。