米Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterのTraina TA氏

 カペシタビンの7日間投与、7日間休薬法とベバシズマブの併用が転移性乳癌に有効である可能性が明らかになった。フェーズ2試験で忍容性と抗腫瘍効果が確認されたもの。成果は米Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterのTraina TA氏(写真)が12月14日、サンアントニオ乳癌シンポジウムのポスターセッションで発表した。

 カペシタビンは、乳癌においては14日投与して7日休薬することが抗腫瘍活性を発揮することが明らかにされている。しかし、研究グループは7日間投与、7日間休薬法が有用と考え、動物実験で忍容性と生存期間が改善することを報告してきた。

 フェーズ2臨床試験は比較的全身状態の良い、臓器機能が正常な転移性乳癌患者を対象に行われた。前治療レジメン数は問わなかったが、フルオロピリミジン系抗癌剤、またはベバシズマブの投与を受けたことのある患者は対象からはずした。36人が試験に登録され、年齢中央値は55歳(29‐70)だった。

 患者には1日2回2000mgのカペシタビンを7日間投与し、7日間休薬した。ベバシズマブは2週間置きに10mg/kgを投与した。4週間を1サイクルとした。毒性については2週間置きに、有効性については12週置きに評価した。主要評価項目は奏効率で、副次評価項目は臨床利益率、増悪までの時間(TTP)、無増悪生存率、毒性とした。

 試験の結果、投与サイクル中央値6サイクル(1‐17)の段階で、29人が効果について評価可能で、36人が毒性について評価可能だった。部分奏効(PR)が得られたのは9人(31%、確認PRは5人)、6カ月超の安定状態(SD)が得られたのが10人(34%)、6カ月未満のSDが得られたのが7人(24%)、増悪(PD)が2人だった。臨床利益率は65%だった。

 副作用は非血液学的毒性は手足症候群がグレード3が6人、グレード2が12人、倦怠感がグレード3が1人、グレード2が4人、下痢がグレード3が0人、グレード2が1人、高血圧がグレード3が3人、グレード2が2人などだった。1人でグレード4の肺塞栓が生じ、投薬を中止せざるをえなかった。血液学的毒性はグレード4の白血球減少が1人、グレード3の好中球減少症が3人、グレード3の貧血が1人、グレード3のリンパ球減少が3人だった。