フランスCentre Regional de Lutte Contre le CancerのFumoleau P氏

 HER2陰性局所進行、転移性乳癌を対象にしたベバシズマブのメインテナンス療法が無増悪生存期間を延長させることが明らかとなった。HER2陰性で局所再発または転移性乳癌のファーストラインの治療法として抗血管内皮成長因子(VEGF)抗体ベバシズマブドセタキセルの併用を比較した無作為化二重盲検試験AVADOの結果明らかとなったもの。成果は12月14日、サンアントニオ乳癌シンポジウムのポスターディスカッションでフランスCentre Regional de Lutte Contre le CancerのFumoleau P氏(写真)によって発表された。

 AVADO試験は局所進行、あるいは転移性のHER2陰性乳癌患者を対象に実施された試験。患者はドセタキセル100mg/m2とプラセボを3週置きに投与する群(プラセボ群、241人)、ドセタキセル100mg/m2とベバシズマブ7.5mg/kgを3週置きに投与する群(ベバシズマブ7.5mg群、248人)、ドセタキセル100mg/m2とベバシズマブ15mg/kgを3週置きに投与する群(ベバシズマブ15mg群、247人)の3群に分けられた。ドセタキセルは最大9サイクルまで投与され、その後はベバシズマブかプラセボが病勢が進行するか毒性のため続けられなくなるまで投与された。

 その結果、ドセタキセルを終了した患者(PDを含む)はプラセボ群は228人、ベバシズマブ7.5mg群234人、ベバシズマブ15mg群240人だった。最後のドセタキセル投与から増悪/死亡までの期間の中央値はプラセボ群は2.6カ月(95%信頼区間2.3‐3.3)、ベバシズマブ7.5mg群4.2カ月(95%信頼区間3.0‐5.3)、ベバシズマブ15mg群4.4カ月(95%信頼区間3.3‐5.1)で、ベバシズマブ7.5mg群のプラセボ群に対するハザード比は0.74(95%信頼区間0.59-0.93、p=0.0091)、ベバシズマブ15mg群のプラセボ群に対するハザード比は0.71(95%信頼区間0.56-0.89、p=0.0025)と有意にベバシズマブ群で延長していた。

 また、ドセタキセルを終了後1回以上ベバシズマブまたはプラセボを投与された患者(CR、PR、SDの患者)は、プラセボ群は139人、ベバシズマブ7.5mg群157人、ベバシズマブ15mg群173人だった。最後のドセタキセル投与から増悪/死亡までの期間の中央値はプラセボ群は4.3カ月(95%信頼区間3.2‐5.2)、ベバシズマブ7.5mg群5.3カ月(95%信頼区間4.5‐6.1)、ベバシズマブ15mg群4.9カ月(95%信頼区間4.2‐4.9)で、ベバシズマブ7.5mg群のプラセボ群に対するハザード比は0.75(95%信頼区間0.55‐1.02、p=0.0614)、ベバシズマブ15mg群のプラセボ群に対するハザード比は0.80(95%信頼区間0.59‐1.07、p=0.1244)で統計学的に有意ではないが、ベバシズマブ群で延長する傾向があった。