また、タモキシフェン群4817人のうち143人が適格条件をはずれ、188人がフォローアップ期間が2.75年に満たず、1434人が2.75年未満で治療が中止された。エキセメスタン群も4853人のうち130人が適格条件をはずれ、139人がフォローアップ期間が2.75年に満たず、926人が2.75年未満で治療が中止された。

 どちらの群も患者のほぼ100%がエストロゲン受容体、プロゲステロン受容体陽性で、両群とも52%がリンパ節転移陰性、エキセメスタン群の44%、タモキシフェン群の45%が乳腺切除を受け、エキセメスタン群の70%、タモキシフェン群の69%が放射線治療を、両群とも36%が術後補助化学療法を受けていた。

 局所再発、遠隔再発、新規の乳癌、再発なしの死亡は2.75年以内にタモキシフェン群で4868人中388件(8.0%)、エキセメスタン群で4898人中352件(7.2%)起きていた。フォローアップ期間が短いため、乳癌の発生件数は両群合わせて570件と少なかった。

 この結果、無病生存はハザード比0.89(95%信頼区間0.77-1.03、p=0.12)とエキセメスタンが高い傾向が見られた。無再発生存もハザード比0.85(95%信頼区間0.72-1.00、p=0.05)とエキセメスタンが優れる傾向が認められた。遠隔転移までの時間は、ハザード比0.81(95%信頼区間0.67-0.98、p<0.03)でエキセメスタンが有意に良好な結果だった。96人の治療されなかった患者を除くと無病生存は、ハザード比0.83(95%信頼区間0.71-0.97、p=0.02)でエキセメスタンが有意に優れていた。

 副作用は膣分泌物がエキセメスタン群2.3%、タモキシフェン群6.8%、膣出血がエキセメスタン群1.6%、タモキシフェン群3.1%、膣感染がエキセメスタン群0.7%、タモキシフェン群2.2%、子宮ポリープがエキセメスタン群0.1%、タモキシフェン群0.5%、子宮内膜異形成がエキセメスタン群0.0%、タモキシフェン群2.0%、ほてりがエキセメスタン群で28.5%、タモキシフェン群で33.3%、血栓塞栓性イベントがエキセメスタン群0.9%、タモキシフェン群2.3%と有意にタモキシフェン群の方が多かった。

 一方、高血圧がエキセメスタン群3.3%、タモキシフェン群2.1%、関節痛がエキセメスタン群17.9%、タモキシフェン群9.2%、関節炎がエキセメスタン群3.0%、タモキシフェン群1.7%、報告された骨粗鬆症がエキセメスタン群4.7%、タモキシフェン群2.1%とエキセメスタン群に有意に多かった。子宮内膜癌、循環器系、報告された骨折は両者に差はなかった。