転移を持つ尿路上皮癌患者に、まず、入院でゲムシタビンシスプラチン(またはカルボプラチン)併用療法(GC療法)を行い、不変(NC)以上の効果が得られた患者に対して外来維持化学療法としてゲムシタビンを中心とした化学療法を行うことで、GC療法の奏効期間を延長できる可能性が、小規模の臨床解析の結果、明らかとなった。患者は重篤な副作用を起こすことなく、自宅での日常生活を維持させることができた。4月25日から27日に横浜市で開催された日本泌尿器科学会で愛媛大学泌尿器科の丹司望氏が発表した。

 研究グループは入院中のGC療法でNC以上の効果が得られ、主要臓器機能が保たれている全身状態の比較的良い転移を持つ進行性尿路上皮患者15人(年齢中央値71歳)を対象に外来維持化学療法を行った。4人にはGDF療法を行った。GDF療法は、2週おきにゲムシタビン1000mgから1600mgを投与、9人には2週から4週おきにゲムシタビン1200mgから1600mgとドセタキセル40mgから80mg投与を1日目に投与し、1日あたりドキシフルリジン1200mgを1日目から5日目まで投与するものだ。消化器障害、骨髄抑制の程度がグレード3以上にならないように用量を設定した。4人の患者(2人はGDF療法を受けた患者)にはGC変法として、1日目に入院して採血、ゲムシタビン投与を行い2日目にシスプラチンを投与し3日目以降、副作用が落ち着いた時点で退院し、15日目に外来でゲムシタビンを投与することを行った。

 外来維持化学療法の結果、46カ月で癌なしで生存している患者、13カ月で癌なしで生存している患者、40カ月以上癌ありで生存している患者など奏効期間を延長できている可能性のある患者が認められた。