切除不能大腸癌の治療において、オキサリプラチン、イリノテカンの登場で、奏効率や生存期間は大きく改善した。これに分子標的薬が加わったことで、大腸癌の治療成果はさらに著しく向上している。中でも肝転移例において、分子標的薬を含めた術前化学療法によって肝切除が可能になり、生存率が改善されたことは極めて大きな成果といえる。

 米国National Comprehensive Cancer. Network(NCCN)のガイドラインでは、進行・転移性大腸癌のファーストライン治療として、FOLFOX療法、FOLFIRI療法、あるいは5-FU/LV(ロイコボリン)に、分子標的薬ベバシズマブを上乗せすることが推奨されている。日本でもベバシズマブは「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」の治療薬として、他の化学療法との併用で、2007年4月に承認、同年6月に販売が開始された。

 分子標的薬が大腸癌治療に欠かせない存在となった今、その特性を生かし、集学的な治療によって、いかに治療成績を上げていくべきか――。熊本大学大学院医学薬学研究部消化器外科学教授の馬場秀夫氏は、第108回日本外科学会定期学術集会のランチョンセミナー「大腸癌に対する分子標的治療薬の現状と展望」(共催:中外製薬)で、分子標的薬を上乗せした臨床試験の成績を紹介するとともに、分子標的薬と外科的なアプローチを組み合わせることの意義を話した。

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