胃癌術後補助化学療法に関しては、長年にわたり数多くの臨床試験が実施され、その有効性が検討されてきた。手術単独と化学療法の比較、あるいは化学療法同士の比較を行ったこれまでの試験では、術後補助化学療法の有効性を示す根拠は少なく、標準治療といえるほどのエビデンスは得られていなかった。

 ところが昨年(2007年)、S-1を用いたACTS-GCの中間解析の結果が報告され、事態は大きく変わった。2008年2月、日本胃癌学会の「胃癌ガイドライン」速報版には、術後補助化学療法に関して、S-1の有用性を検討したACTS-GCが、ガイドラインの内容を変える重要な研究成果であると掲載された。

 第6回日本臨床腫瘍学会学術集会(3月20〜21日)で開催された「胃癌術後の補助療法と最新の知見」と題したランチョンセミナー(共催:大鵬薬品工業)では、兵庫医科大学特命教授の笹子三津留氏が、ACTS-GCに至るまでの近年の臨床試験の結果を概説するとともに、S-1を軸とした今後の治療の方向性について見解を述べた。

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