1A期から3A期までの完全切除非小細胞肺癌患者に術後化学療法としてゲムシタビンカルボプラチンを併用投与することが有効で安全なことが明らかとなった。フェーズII試験の結果として示されたもので、3月20日から21日に福岡市で開催された日本臨床腫瘍学会で金沢肺癌術後療法研究グループで金沢大学医学部附属病院呼吸器内科の笠原寿郎氏によって発表された。

 笠原氏らは、1A期から3A期までの完全切除非小細胞肺癌患者で、化学療法、放射線療法未施行の51例を対象に試験を行った。年齢の中央値は64歳で、うち男性は32例。PS0-1と全身状態の比較的良い患者が対象で、PS0は48例だった。腺癌患者が38例、扁平上皮癌が8例、大細胞癌が2例、その他が3例だった。病期は1A期が17例、1B期が17例、2A期が8例、2B期が4例、3A期が5例だった。

 被験者には、手術後4週から8週以内にゲムシタビン1000mg/m2、カルボプラチンAUC2.5投与を開始した。投与は1日目、15日目、29日目、43日目、57日目、71日目、85日目、99日目の2週おきに8回行われた。51例中40例が化学療法を完遂(78%)した。

 1年無病生存率は90.2%、1年全生存率は96.0%と高い効果を示した。

 一方、副作用は軽微で、グレード3以上の副作用が10例の患者で見られたのみだった。グレード3の白血球減少が3例、グレード4の好中球減少が1例、グレード3の好中球減少が3例、グレード3のヘモグロビン減少が2例、グレード3の吐き気/嘔吐が1例、グレード3の食欲不振が1例、グレード3の感染症が2例だった。