会長を務める自治医科大学循環器内科学教授の島田和幸氏

 第34回日本高血圧学会総会が10月20日、秋深まる宇都宮市内で開幕した。今大会のテーマは、「高血圧のフロンティア――アジアからの発信」。会長を務める自治医科大学循環器内科学教授の島田和幸氏は、欧米人とは違ったアジア人の高血圧の診療方針が必要との認識から、このテーマに決めたと語る。日本では、高血圧患者が全国で4000万人とも言われ、その診療に関する最新知見が発表される。参加者は、海外を含め、約3000人と見込まれている。

 大会の目玉とも言えるLate Breaking Sessionでは、電子血圧計を用いた客観的な高血圧治療に関する研究(HOMED-BP研究)を始め、20日と21日の2日間にわたって11演題の発表が予定されている。また、シンポジウムは、関連学会との合同シンポジウムに加え、日韓、日中韓の合同シンポジウムなど12セッションが組まれている。このほか、高血圧研究の最前線をレビューする高血圧Up-to Date、最新知見について議論を深めるパネルディスカッションなど、注目のセッションが目白押しとなっている。

メーン会場の栃木県総合文化センター

 大会に先立って開かれたプレスセミナーでは、Late Breaking SessionのHOMED-BP研究、Special Debate SessionのベルギーLeuven大学教授のJan A. Staessenと滋賀医科大学の上島弘嗣氏による減塩論争、特別企画の震災と血圧(東日本大震災の経験)などが、大会側が推奨する演題に挙がっていた。もちろん、このほかにも日常診療に直結しうる一般口演、ポスター発表が予定されており、22日までの3日間、活発な議論が展開される。

(日経メディカル別冊編集)