会長を務める島本和明氏(札幌医科大学医学部内科学第二講座教授)

 第31回日本高血圧学会総会が10月9日、雨の札幌市で開幕した。開会のあいさつに立った会長の島本和明氏(札幌医科大学医学部内科学第二講座教授)は、高血圧診療ガイドラインJSH2009)案、特定健診・特定保健指導、アジア太平洋からの参加、の3点を今学会の特徴に挙げた。学会登録者数は約2500人とこれまでになく多くの参加者が見込まれており、一般演題数も686演題と昨年の沖縄大会を上回る規模になっている。

 島本氏が挙げたJSH2009案については、最終日の11日に特別企画が組まれている。改訂のポイントについてシンポジウム形式で討論する予定で、活発な議論が期待されている。なお、ガイドラインは今回の議論も踏まえ、2009年1月16日に発行する見込み。

 特定健診・特定保健指導については、2008年4月からスタートした同制度をめぐり、シンポジウム「特定健診審査・特定保健指導の現状と展望」を設定している。また会長講演のテーマも「メタボリックシンドロームと高血圧」と同制度を意識したものになっているほか、医療・保健指導者を対象とした公開セミナー「まだ遅くない!?『特定健診・保健指導』の実績をあげる攻略法」も予定している。

 アジア太平洋からの参加については、今大会を国際化のスタートと位置づけ、これまでの日中に加え新たに日韓の関連学会の合同プログラムも新設した。中国から150人、韓国から40人余が参加する。

 大会のメーンテーマは「生活習慣病の予防戦略―血圧管理の重要性―」。11日までの3日間、基礎から臨床まで、「血圧管理」をめぐって幅広い領域での議論が展開される。