転移性軟部肉腫を対象に、経口の血管新生阻害薬pazopanibのフェーズ3臨床試験が国内でも10月から開始された。国立がんセンター中央病院整形外科の川井章氏が、10月30日から11月1日に名古屋市で開催された第46回日本癌治療学会総会の教育セッション「骨・軟部肉腫」の中で明らかにした。

 Pazopanibは、血管内皮増殖因子受容体1(VEGF-R1)、VEGF-R2、VEGF-R3、血小板由来成長因子受容体(PDGFR-α/β)、c-kitといったチロシンキナーゼを標的とした薬剤。軟部肉腫を対象としたフェーズ2臨床試験で、無増悪生存期間の改善が認められている。

 フェーズ3臨床試験は、EORTC(European Organization for Research and Treatment of Cancer)によるプラセボ対照試験。わが国からは国立がんセンター中央病院をはじめ9施設が参加する。登録予定人数は255人。国内では20人を予定しているが、現在までに3人が登録しているという。

 また、骨肉腫に対しても、標準療法であるドキソルビシンとシスプラチンの併用に、イホマイドを追加することによる予後改善を検討する試験も来年開始される見込みだ。