イマチニブ耐性あるいは不忍容を示した患者において、海外の臨床試験と同様、スニチニブが有効であることが国内のフェーズI/II臨床試験で確認された。北海道大学病院第3内科の小松嘉人氏らが、10月24〜26日に京都市で開催されている第45回日本癌治療学会総会で発表した。

 消化管間質腫瘍(GIST)に対しては、国内ではイマチニブが認可されている。しかし、イマチニブ耐性あるいは不忍容を示した患者にはスニチニブの効果が期待されている。海外でのフェーズIII臨床試験では、イマチニブ無効のGISTに対し、スニチニブ群の無増悪生存期間は27.3週と、プラセボ群に比べ約4倍であることが報告されている。

 試験では、切除不能のイマチニブ耐性または不忍容のGIST患者を対象に、フェーズI部分の試験には12人が登録された。スニチニブの投与量を25mg/日、50mg/日、75mg/日として安全性を比較した結果、推奨用量は50mg/日と決定された。このため、フェーズII部分では24人に対し、開始投与量は50mg/日とした。スニチニブは4週間投与、2週間休薬を1サイクルとして、2〜12サイクル(中央値で4サイクル)継続した。

 抗腫瘍効果の見られたCRとPRおよび22週以上のSDの割合をクリニカルベネフィット率(CBR)としたところ、全対象者36人において、CBR は39%(95%信頼区間 23-57%)で、奏効率は11%(同 3-26%)だった。無増悪期間(TTP)の中央値は28.3週(同 22.0-39.3週)だった。

 グレード3以上の有害事象のうち、スニチニブ投与との因果関係が否定できないケースは32人であり、有害事象による薬剤の減量や休薬などの投与変更が30人、投与中止は2人だった。グレード3/4の血液学的毒性は好中球減少が45%、ヘモグロビン減少が39%、血小板減少が25%に見られた。

 また、非血液毒性では、グレード3以上の手足皮膚症状が30.6%、高血圧25%に認められた。この頻度は海外のデータに比べて高率であり、人種差などの要因が考えられるという。ただし手足皮膚症状は2週間の休薬期間で改善傾向を示した。これらのことから、有害事象に対しては、減量や休薬などの管理が必要であるとした。