70歳以上の高齢者進行非小細胞肺癌(NSCLC)には、カルボプラチンパクリタキセルの週1回投与法は、標準的なカルボプラチン・パクリタキセル一括投与法と比べて、有効性は同等で、骨髄抑制や末梢神経障害を中心とした毒性は軽減できる可能性が明らかとなった。これは国内での無作為化フェーズ2試験の結果で、高齢者に対する有用性の高いレジメンになる可能性がある。概要は6月15日から17日に開催されている日本呼吸器学会で大崎市民病院(現・坂総合病院)の渡辺洋氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験は、カルボプラチンとパクリタキセルを週1回投与する群(週1回群、42人)と、標準的なカルボプラチンとパクリタキセルを一括投与する群(標準群、40人)に無作為に割り付けて行われた。週1回群には1日目にカルボプラチンをAUC6、パクリタキセル(70mg/m2)を1日目、8日目、15日目に投与した。標準群には1日目にカルボプラチンをAUC6、パクリタキセル(200mg/m2)を1日目に投与した。各群とも3週から4週間隔で原則として3コース以上投与された(治療コース数中央値はどちらも3)。主要評価項目は奏効率で副次評価項目は有害事象、無増悪生存期間、全生存期間だった。

 試験の結果、週1回群は完全奏効(CR)が1人(3%)、部分奏効(PR)が22人(53%)、安定状態(SD)が15人(38%)で、奏効率は55%(95%信頼区間40-70)、疾患制御率が90%(95%信頼区間81-99)だった。一方、標準群は部分奏効(PR)が21人(53%)、安定状態(SD)が14人(35%)で、奏効率は53%(95%信頼区間38-68)、疾患制御率が88%(95%信頼区間78-98)だった。無増悪生存期間中央値は、週1回群は5.1カ月(95%信頼区間4.9-5.7)、標準群は、4.9カ月(95%信頼区間4.3-5.6)。全生存期間中央値は、週1回群は11.9カ月(95%信頼区間10.5-17.7)、標準群は11.7カ月(95%信頼区間11.1-12.9)だった。

 一方、有害事象は標準群はグレード3以上の好中球減少症が88%、発熱性好中球減少症が10%、末梢神経障害が25%だったのに対して、週1回群は好中球減少症が41%、発熱性好中球減少症が2%、末梢神経障害が0%だった。