未治療高齢者進行非小細胞肺癌(NSCLC)にゲムシタビンカルボプラチンの併用療法が有効で副作用も骨髄抑制が主であることが明らかとなった。国内で行われたフェーズ2臨床試験の結果、明らかとなったもの。高齢者の進行NSCLCに対するエビデンスのある治療は、新規抗癌剤の単剤療法とされているが、新たな治療法にはる可能性がある。成果は6月15日から6月17日に神戸市で開催されている日本呼吸器学会で先端医療センター総合腫瘍科の秦明登氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験は2005年3月から2007年6月までに登録された40人(男性26人)を対象に行われた。根治的放射線照射の対象とならない3B期、4期のPS(ECOG)0から1で全身状態が比較的よく、主要臓器の機能が十分維持されている患者だった。年齢中央値76.5歳(70-83)で3B期が11人、4期が29人だった。3週間を1コースとして、ゲムシタビン1000mg/m2を1日目、8日目、カルボプラチンAUC4min111・mg/mLを1日目に投与し、3コース以上最大6コース行った。主要評価項目は奏効率、副次評価項目は全生存期間、安全性、無増悪生存期間、QOLだった。

 試験の結果、患者当たりの投与コース数中央値は3(1-3)で、完全奏効(CR)が1人(2.6%)、部分奏効が9人(23.7%)で奏効率は26.3%(95%信頼区間 12-40)だった。安定状態(SD)となった患者は22人(57.9%)だった。全生存期間中央値は439日(観察期間中央値328日)で、1年生存率は55.2%。無増悪生存期間中央値は147日で、6カ月無増悪生存率は31.6%だった。

 一方、毒性は血液学的毒性が多くグレード3以上では白血球減少が47.5、好中球減少症が67.5%、ヘモグロビン減少が45.0%、血小板減少症が60.0%だった。ただし、発熱性好中球減少症は1人もいなかった。非血液学的毒性はグレード4の全身倦怠感が1人、グレード3の食欲不振が3人、呼吸困難感が4人、悪心が2人、嘔吐が1人、全身倦怠感が1人いただけだった。