レトロスペクティブな検討の結果、進行非小細胞肺癌のセカンドライン以降の治療選択肢として、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)の単独療法が有効である可能性が示されたと、大阪市立総合医療センター臨床腫瘍科の清田秀美氏が第49回日本肺癌学会総会で発表した。

 清田氏らは、2005年4月から2008年7月までにS-1単独療法を行った51人(男性40人、女性11人、平均年齢63歳)を対象とした。S-1単独療法は、セカンドラインが8人、サードラインが16人、それ以降が27人だった。全体の抗腫瘍効果は、奏効率13.7%、病態制御率54.9%。病態制御率は、セカンドラインでは87.5%、サードラインでは56.2%だった。

 全生存期間中央値は172日、治療成功期間中央値は71日。グレード3以上の有害事象は、食欲不振が2人、ヘモグロビン減少、悪心、倦怠感、下痢がそれぞれ1人にとどまった。清田氏は、「S-1単独療法はセカンドライン以降のレジメンとしては病態制御率が良好で有害事象も少なく、長期間の投与が可能だった」とした。