東京都済生会中央病院糖尿病臨床研究センター長の渥美義仁氏

 第55回日本糖尿病学会学術集会が5月17日、快晴の横浜で開幕した。今大会のテーマは「DREAMS come true」。日本糖尿病学会アクションプラン2010である「DREAMS」を実現し、糖尿病を克服するという強い意思を示したものだ。会長を務める東京都済生会中央病院糖尿病臨床研究センター長の渥美義仁氏は、参加者一人ひとりが糖尿病克服へ向けた歩みを共有し確認する大会としたいと抱負を語った。参加者は史上最大となる1万2000人規模と見込まれており、19日までの3日間にわたって、糖尿病学の最新知見について議論が交わされる。

 日本糖尿病学会アクションプラン2010は、学会が定めた第2次対糖尿病戦略5カ年計画に基づいて、学会としての活動目標を掲げたものだ。(1)糖尿病の早期診断・早期治療体制の構築(Diagnosis and Care)、(2)研究の推進と人材の育成(Research to Cure)、(3)エビデンスの構築と普及(Evidence for Optimum Care)、(4)国際連携(Alliance for Diabetes)、(5)糖尿病予防(Mentoring Program for Prevention)、(6)糖尿病の抑制(Stop the DM)の6項目からなり、それぞれの英語の頭文字をとってDREAMSと称されている。

大会のメーン会場となるパシフィコ横浜

 学会長の渥美氏は挨拶の中で、「DREAMS come true」に込めた思いを語っている。それによると、「糖尿病克服という夢を実現するためには、DREAMSに込めた糖尿病学会の行動目標を、一歩一歩着実に進めていかなければならない」とし、この歩みを共有し確認するための学会となることを願っていると記している。

 日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏によると、今大会は2284演題と過去最高となっており、参加者も1万2000人に迫っており、史上最大規模の学会になると見込まれている。

 アクションプラン2010であるDREAMSの発表から2年。5年計画の中間年での開催となる今大会は、学会参加者一人ひとりが「DREAMS come true」を胸に刻む機会となるに違いない。

(日経メディカル別冊編集)