近年、CTの機能が向上し、冠動脈造影により詳細な冠動脈の情報が簡便に得られるようになってきた。狭心症の臨床症状はないものの、冠動脈疾患のリスクが高い患者を対象に冠動脈造影を行ったところ、47%に冠動脈プラークがみられたと、牛久愛和総合病院内科の藤縄学氏が5月22日、第52回日本糖尿病学会年次学術集会のポスターセッションで報告した。

 対象は、糖尿病の既往があり、自覚症状はないが冠動脈疾患の危険因子(高血圧、脂質異常症など)を有することから主治医の判断でCT冠動脈造影を行った124人(男性69人、女性55人、平均年齢65.5歳)。冠動脈が25%以上狭窄している場合、プラークと判断した。

 その結果、124人のうち58人(47%)にプラークが見つかった。プラークが見つかった患者の有する危険因子をプラークのなかった患者と比較した結果、男性、脂質異常症あり、HbA1c値高値の3項目で有意差が得られた。

 藤縄氏は「CTには造影剤や被曝などといったリスクもあるが、高率にプラークを発見できたことから冠動脈疾患の危険因子を考慮したスクリーニング検査は有用と考えられる」と結論した。